推定脅威

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推定脅威

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900834
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

スクランブル中の自衛隊戦闘機が機体異常により二機も墜落。エンジニアの沢本由佳が突き止めた真相とは。理系ミステリーの決定版。

誰よりも戦闘機を知る著者が描く、理系ミステリーの決定版!

自衛隊戦闘機「TF-1」が、スクランブル飛行中に墜落した。
この異様な事故を受け、防衛省は機体を製造する浜松の航空機メーカー、四星工業にその検証を依頼する。

四星工業では入社三年目の技術者、沢本由佳が上司の永田とともに業務にあたっていた。
シュミレーションの結果、事故はパイロットの単純な誤操作によるものだと判断されたが、
永田は沢本が言った何気ない一言が気になり、すでに会社を辞めてデザイナーをしている同期の倉崎に話を持ちかける。

スクランブル発進した自衛隊機は、なぜ不可解な事故を起こしたのか?
背後に浮かび上がるのは、「TF-1」設計時に官(防衛省)と民(航空機メーカー)がそれぞれ抱え込んでいた闇だった。

深い知識に裏打ちされた緊迫の飛行描写。和製トム・クランシーの誕生です。

内容説明

自衛隊機は、なぜ墜ちたのか―。スクランブル飛行中の自衛隊航空機「TF‐1」が墜落した。はじめ事故原因はパイロットの単純な操縦ミスとされていたが、航空機メーカーの技術者たちは、どこか不可解なものを感じる。そして半年後…ふたたび同じ機種が墜落した。最新型の自衛隊機は、なぜ墜落事故を起こすのか?防衛省と航空機メーカーが相対する、脅威の正体とは?史上もっとも戦闘機に詳しい書き手による、理系ミステリーの決定版!第21回松本清張賞受賞作。

著者等紹介

未須本有生[ミスモトユウキ]
1963年、長崎県生まれ。東京大学工学部航空学科卒業後、大手メーカーで航空機の設計に携わる。1997年より、フリーのデザイナー。2014年、『推定脅威』で、第二十一回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

145
航空機開発の過程で隠蔽されたリコール隠しのようなものが発覚し、その弱点を突いたかのような事件が起き、開発技術者が真相を追う話。航空機業界の蘊蓄、開発業者と防衛相の関係、様々な話題が語られる。架空の航空機の話で説明が丁寧なので話についていきやすい。オタクが知識披露をはじめると収集つかなくなることも多いが、本書に限ってその心配はない。とにかく業界の様子が分かって、読んでいてとても楽しい。犯人が意外な人ではないのでミステリとしての楽しみはないし、恋愛要素も余計な気はするが。面白かった。2022/12/31

それいゆ

63
松本清張賞というのはこの程度のレベルなんでしょうか?自衛隊航空機の描写も詳しくて話は面白いのですが、戦闘機の解説書を読んでいるような感じもしました。一番興ざめしたのは、すぐにベッドのシーンが登場することです。その部分だけ何か安物の作文を読まされているようで、不自然でした。この作品には恋愛なんかいりません。2014/07/10

Hitoshi Mita

54
思ったほど陰謀も薄かった。ストーリー的には恋愛物かな(笑)飛行機知らなくてもある程度は分かる気がするし、それほど重くないので気楽に読めました。何度か米軍のお祭りで横田基地に行ったりしてたので、戦闘機のイメージはわかってたので、なるほどね〜と思いながら読ませていただきました。先日、ニュースで日本初のステルス戦闘機の開発記事を読んだばかりなので、実際こういうことがあったらたまらんなぁと思いましたね。戦闘機落ちたら多額の税金が失われるって事ですから。続編出てるらしいのでそちらも読んでみます。、2016/02/22

p.ntsk

51
謎の侵入機にスクランブルした航空自衛隊機が立て続けに事故をおこす。事故の真相究明の過程で浮かび上がる人物とTF-1開発に纏わる官民の思惑によって隠蔽された事実。作者がメーカーで航空機の設計に携わっていたというだけに細部の描写はマニアックでリアルな感じです。ただ物語としては個人的にはもう少し話の広がりや奥行きが欲しかった気がします。航空機ファンの方にはお勧めかもです。2014/10/13

舟江

41
友人から頂いた本。航空ミステリーだという。随所に犯行者の独白があり、55年程前のスタイルを彷彿させた。また技術者がこんな本を書いたことが、もっとミステリーであった。2016/10/26

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