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雪の香り

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900773
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新聞記者・恭平は捜査情報の中に失踪した恋人・雪乃の名前を見つけ驚愕する──京都の風景と共に綴られる、感動の純愛ミステリー。

2012年京都、新聞記者の風間恭平は、馴染みの刑事からある横領事件のメモ書きを見せられ、驚愕する。北瀬雪乃──十二年前、大学生だった風間のもとに転がり込み、ある日ふと姿を消した最愛の人の名が、そこに記されていたのだ。そしてその雪乃はその数カ月前、再び恭平のもとに戻っていた……。
2000年、二人の愛と笑いに満ちた日々と、2012年、事件の真相を追う恭平の視点が絡み合うように進む中、警察や事件関係者との虚々実々の駆け引きの中で明らかになる、哀しき真相とは?? 『盤上のアルファ』で鮮烈なデビューを飾ってから3年、著者が書き終えたくないほどの情熱を注いだ、感動必至の純愛ミステリーの誕生です。

内容説明

舞台は京都。新聞記者・恭平は捜査情報の中に、十二年前に失踪した学生時代の恋人・雪乃の名前を見つけ、驚愕する。なぜ彼女は消えたのか?取材を進める中で浮かび上がる雪の秘密。そして物語は運命の日、祇園祭の宵山へ…。気鋭の著者が「書き終えたくない」ほどの情熱を注いだ純愛ミステリーの傑作が誕生しました。

著者等紹介

塩田武士[シオタタケシ]
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒。神戸新聞社に入社後、2010年『盤上のアルファ』で第五回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。同作は第二十三回将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞を受賞。2012年神戸新聞社を退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

207
京都の四季を背景にした 純愛ミステリー。 「雪乃」の人物造形が 魅力的で、物語に思わず 引きずり込まれる。 全編に漂う雪乃への強い想いが 京都の風景と相まって 色彩を持ちながら、 読者に伝わってくる。 なぜ雪乃は忽然と姿を 消したのか?雪乃は本当は 何者だったのか? 祇園祭、植物園、鴨川、 大文字… 京都の四季の色と、雪乃との 大阪弁の会話がなぜか心に沁みる…そんな物語だった。2015/01/10

ダイ@2019.11.2~一時休止

111
12年前に消えた彼女が戻ってきたが、なぜか警察にマークされているっていう恋愛ミステリー。なぜ消えたのに戻ってきたの?2017/12/11

ゆみねこ

60
学生時代に知り合い、同棲した謎めいた女雪乃。忽然と姿を消した雪乃と再び巡り合ったのは12年後。新聞記者となった男は、とある捜査情報に雪乃の名前を見て、密かに事件を調べ始める。これは、ミステリーでもあり、純愛ものでもある。しかし、おばさんの私には雪乃に惹かれる恭平くんの気持ちがよく分かりません。彼女の謎が明かされても、やっぱりあの性格は、うーん…といった感じですね。2014/09/23

しゃが

48
新聞記者風間は12年前に姿を消した恋人雪乃と再会したが、彼女は事件関係者だった…。ボケたり、ツッコンだりと笑いもある彼女だが、抱える闇が想像でき切なかったのは思い出の民宿が跡形もなかった時、「遅かった」のひとこと。舞台は京都だが観光ガイドブック的な流れに食傷ぎみだった。ミステリー要素も少なく、タイトルの意味も含めてあっけないラストになった。 「心と体の奥底から、泉のように湧いて出る愛情」って私にはわからないが、14年の歳月が育む恋心なのかも…。2017/08/19

かっぱ

42
京都が舞台の純愛ミステリー。読み終わって表紙の人形の写真を見るとイメージそのままな二人と思える。関西弁での漫才のような二人の会話のやりとりは読んでいて楽しい。恋人の過去の秘密が何なのか知りたいけど、知ってしまうといまある幸福が無くなってしまうかも知れないという主人公の葛藤がひしひしと伝わってきました。雪降る日の北山大橋に行ってみたくなる。2016/10/26

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