出版社内容情報
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内容説明
秘密とは支配者に都合の悪いことの言い換えにすぎない。収集された秘密は国家安全保障のためでなく、フーヴァー長官の権益維持のために使われるようになる。その利権を奪おうとしたニクソン。だが、ウォーターゲート事件で、そのニクソンもFBIに葬られる。その最強諜報機関がアルカイダに敗れ、全市民を盗聴するオーウェル的世界が到来するまで。
目次
第3部 冷戦(承前)―1945‐1972(「危険な男」ケネディ兄弟は名義上の上司;「恐怖による支配」狙われたキング牧師;「この電話を盗聴させているのか」ジョンソン、大いに笑う;「わたしが頼りにしている男」FBIがドミニカ共和国を平定;「明らかに違法」揺らぐ「法と秩序」の権化;「究極の兵器」ニクソンが盗聴、不法侵入を復活させた;「神殿を壊せ」フーヴァー個人崇拝の黄昏)
第4部 テロとの戦い―1972‐2011(「陰謀家たち」ウォーターゲイトで蠢く人々;「FBI存亡の危機」ニクソンを倒せ!;「カルタの家」掘り返される過去の不法行為;「危険がつづく状態」レーガンの反テロ報復宣言;「沈黙の代価」軽視された米本土への「テロの脅威」;「モザイク」諜報機関で共有されないテロ情報;「盲目の首長」女性初の司法長官)
著者等紹介
ワイナー,ティム[ワイナー,ティム] [Weiner,Tim]
元ニューヨーク・タイムズ記者。1956年ニューヨーク生まれ。CIA、国防総省などでのインテリジェンスを30年カバーしてきた。ニューヨークのタウン紙『ソーホー・ニュース』から、そのキャリアをスタートして『フィラデルフィア・インクワイアラー』に移籍、調査報道記者として国防総省、CIAの秘密予算を明るみにだし、88年ピューリッツアー賞を受賞。93年『ニューヨーク・タイムズ』紙に移籍、99年までワシントン支局でCIAを担当。94年にはCIAの自民党に対する秘密献金の存在をスッパぬき、日本の新聞全紙が後追いをした
山田侑平[ヤマダユウヘイ]
1938年長野県生まれ。東京外国語大学中国語科卒業。元共同通信記者(ニューヨーク支局員、ブリュッセル支局長などを歴任)。人間総合科学大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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