FBI秘録〈下〉―その誕生から今日まで

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900186
  • NDC分類 317.953
  • Cコード C0098

出版社内容情報

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内容説明

秘密とは支配者に都合の悪いことの言い換えにすぎない。収集された秘密は国家安全保障のためでなく、フーヴァー長官の権益維持のために使われるようになる。その利権を奪おうとしたニクソン。だが、ウォーターゲート事件で、そのニクソンもFBIに葬られる。その最強諜報機関がアルカイダに敗れ、全市民を盗聴するオーウェル的世界が到来するまで。

目次

第3部 冷戦(承前)―1945‐1972(「危険な男」ケネディ兄弟は名義上の上司;「恐怖による支配」狙われたキング牧師;「この電話を盗聴させているのか」ジョンソン、大いに笑う;「わたしが頼りにしている男」FBIがドミニカ共和国を平定;「明らかに違法」揺らぐ「法と秩序」の権化;「究極の兵器」ニクソンが盗聴、不法侵入を復活させた;「神殿を壊せ」フーヴァー個人崇拝の黄昏)
第4部 テロとの戦い―1972‐2011(「陰謀家たち」ウォーターゲイトで蠢く人々;「FBI存亡の危機」ニクソンを倒せ!;「カルタの家」掘り返される過去の不法行為;「危険がつづく状態」レーガンの反テロ報復宣言;「沈黙の代価」軽視された米本土への「テロの脅威」;「モザイク」諜報機関で共有されないテロ情報;「盲目の首長」女性初の司法長官)

著者等紹介

ワイナー,ティム[ワイナー,ティム] [Weiner,Tim]
元ニューヨーク・タイムズ記者。1956年ニューヨーク生まれ。CIA、国防総省などでのインテリジェンスを30年カバーしてきた。ニューヨークのタウン紙『ソーホー・ニュース』から、そのキャリアをスタートして『フィラデルフィア・インクワイアラー』に移籍、調査報道記者として国防総省、CIAの秘密予算を明るみにだし、88年ピューリッツアー賞を受賞。93年『ニューヨーク・タイムズ』紙に移籍、99年までワシントン支局でCIAを担当。94年にはCIAの自民党に対する秘密献金の存在をスッパぬき、日本の新聞全紙が後追いをした

山田侑平[ヤマダユウヘイ]
1938年長野県生まれ。東京外国語大学中国語科卒業。元共同通信記者(ニューヨーク支局員、ブリュッセル支局長などを歴任)。人間総合科学大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キミ兄

3
前回何を読んでいたのかというくらいに面白い。フーヴァー跡目争いやマークフェルトの過剰捜査は「シークレットマン」を読む前に読むべきだった。そして諜報の瓦解はすべて911のお膳立てに見える。日本でも保健所がFAXを使っていることが話題になったが2000年あたりの米国情報機関の連携はそれ以下。良きオーガナイザー、良き権力者の元でしか健全な組織は育たないのだな。☆☆☆☆☆。2020/09/19

GASHOW

3
テロとの戦いが1972年からあったとは。国家は、国民を監視するだけではなく犯罪者をあぶりだす捜査をするためには盗聴・盗撮は必要で。アメリカでは、FBIだけではなく、CIA、NSAといくつもの組織が盗聴や盗撮やインターネットの監視をしている。混沌とした現在の状況をしらしめるために誕生からのストーリーが必要だったのだろう。参考文献が340冊以上。勉強になります。2014/04/15

ケニオミ

3
FBIの歴史簡略版ですね。法治国家を自認する米国でさえ、敵国や共産国から自国を守るため、超法規的な組織FBIを頼らざるを得なかった。しかしウォーターゲートで大統領自ら法を犯しだすようになると揺り戻しが起きる。法の順守を求められ、FBIは活躍の場を極度に制限されてしまう。そこで活動を活発化したテロリストへの対策のため、再びFBIの公然ともいえる活動が始まるのである。レーガン元大統領がかつてソ連を「悪の帝国」と呼んでいましたが、国家存続のためには法を犯すことを厭わない米国は一体・・・。もう二度と読みません!2014/04/03

takao

0
テロリスト対策とインテリジェンスが最大の任務2017/10/08

Hirokazu Ikuta

0
下巻は時代も新しく上巻より興味深く読めた。結局のところ、諜報活動とは、電話と部屋の盗聴に過ぎないということがよくわかった。本当に大事な話は誰もいないところで直接会って話しましょう。2014/05/02

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