水軍遙かなり

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  • サイズ B6判/ページ数 589p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

信長秀吉家康に仕え、九鬼水軍を維持した九鬼嘉隆、守隆親子の活躍を描く海上歴史小説。隠居した家康の夢に賭けた守隆が見たものは。

水平線の向こうに何が見えるのか!

信長秀吉家康に仕え、九鬼水軍を維持した九鬼嘉隆、守隆親子の活躍を描く海上歴史小説。隠居した家康の夢に賭けた守隆が見たものは。

内容説明

水平線の彼方を見たい!信長、秀吉、家康、三人の天下人に仕えた九鬼守隆の波乱の生涯を描く長篇歴史小説。

著者等紹介

加藤廣[カトウヒロシ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、54年に中小企業金融公庫に入庫。その後山一證券に転じ、同経済研究所顧問などを経て、中小企業やベンチャー企業のコンサルタントを務めるかたわら、ビジネス書の執筆や講演活動を行う。2005年『信長の棺』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

122
村上水軍の武吉もそうであったように、水軍が活躍出来なくなる時代〜天下統一〜となると、彼らは半ば隠居のような暮らしを強いられるのだなぁ。武士が全ての上に立つ時代には、水軍のシステムはもはや時代遅れとなる。郷愁をよび起こす後半だった。2016/08/25

けい

78
信長、秀吉、家康。3人の天下人に仕えた九鬼水軍。九鬼守隆の目を通して当時の日本を語っていく物語。時代に翻弄され、叱咤されて生きていく、荒々しくも狡猾、豪胆でありながら繊細な当時の魅力的な人々を描き出す。派手な合戦の描写などないが、情勢を淡々と語っていく語り口が、逆に三人の天下人の内に秘めたる熱き思いを雄弁に物語る。守隆の熱い心、現代なら宇宙に向けて夢想していただろうか?夢と現の狭間で、ひたすら生き抜いた男たちの、どこか儚い物語だった。2015/03/11

藤枝梅安

78
九鬼水軍の嘉隆・守隆の2代を描いた作品。新聞に連載され、加筆して単行本化。600ページ近い長編。前半から中盤は、九鬼水軍の成り立ちと発展が、嘉隆・守隆を中心に進む。中盤以降は信長→秀吉→家康の権謀術数を史実を基に描き、後半は関ヶ原の合戦から徳川幕府成立、九鬼水軍衰退を足早に物語る。キリシタン(スペイン・ポルトガルのカトリック勢力)と「紅毛人」(英国を含むプロテスタント)の間の、日本を属国とするためのせめぎ合いも絡め、硬質の歴史小説となっているが、小説としての面白さは前半だけ。後半は史実を追ったのみ。2014/10/21

文庫フリーク@灯れ松明の火

76
昔読んだ白石一郎氏『戦鬼たちの海ー織田水軍の将・九鬼嘉隆』に比べ、嘉隆の息子で、頭脳明晰・新進の気質に富んだ守隆を主人公に据えて描く、信長・秀吉・家康の時代。信長は水軍の機動力を利用したまで・秀吉は水軍を陸の軍団の指揮下に置こうとした・家康は将来の南蛮水軍の襲来に備え、独自の水軍が必要と考えている、と守隆は父・嘉隆に、石田三成ではなく家康側に付く決断を示す。敵方水軍との海戦描写は少なく、その意味では盛り上がりに欠けるが、信長が惨敗した木津川での毛利水軍戦。その三年後、九鬼嘉隆に水軍総指揮を取らせた→2014/05/09

Gummo

43
志摩鳥羽藩初代藩主・九鬼守隆の生涯を描く長編歴史小説。マイナーな主人公と約600ページの大ヴォリュームとに少々怖気づき(笑)、読み始めるのに時間がかかったものの、読んでみると意外と読みやすく、主人公のマイナーさもかえって新鮮だった。強大な水軍を夢見つつも、激動の時代と強者に翻弄される九鬼一族。荒波を渡る船同様、その舵取りは非常に難しい。父・嘉隆の最期は哀れ。小田原城攻めにおける海戦や風魔異人説など、知らなかったことも多く勉強になった。★★★☆☆2014/04/16

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