ハーバード戦略教室

モンゴメリー，シンシア【著】〈Ｍｏｎｔｇｏｍｅｒｙ，Ｃｙｎｔｈｉａ Ａ．〉/野中 香方子【訳】

文藝春秋（2014/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 237,／高さ 20cm
• 商品コード 9784163900124
• NDC分類 336.1
• Cコード C0098

出版社内容情報

真のリーダーシップとは何か。リーダーが身につけるべき門外不出の「戦略思考」を明かした伝説の講義が一冊に。全ビジネスマン必読！

世界最高峰、ハーバード・ビジネス・スクールに、リーダーだけが入学を許される「秘密」講義がある。年間売上が約10億円～2000億円の企業の創業者、オーナー、経営者だけが受講できるプログラム。
テーマは「戦略」だ。
そこでは、世界中から集まった現役リーダーたちが、企業戦略をいかに練り上げるかを熱く議論し、実際のビジネスの現場へ応用する。そして成果をフィードバックして再び討論するという、超実践的な戦略論が繰り広げられているのだ。

著者は、20数年にわたってハーバードで教鞭を執る教授であり、この伝説的な「戦略教室」の担当教員を務める。本書は、まさに門外不出のこの講義の真髄を、初めて書籍化したものだ。
世界最高のビジネススクールの、それもエリートたちへの講義だからといって、難解な机上の経済理論が戦わされるわけではない。あくまで具体的な有名企業のケーススタディで、どうやって戦略が成功し、また失敗するか、戦略をいかに実現するのか、それを率いるリーダーの資質とは何なのかといった議論が、生き生きと語られてゆく。

著者は戦略の立案者とリーダーは不可分だと主張し、そうした指揮官を「ストラテジスト（戦略家）」と呼ぶ。いかにして、この危うい時代を生き抜く戦略を立て続け、世界と伍する、価値あるビジネスを築くのか。エリートだけに伝えられてきた、最高のストラテジストになるための知恵とメソッドを初めて明かす、熱い一冊。全ビジネスパーソン必読！

内容説明

このコースに入学が許されているのは、年間売上が一〇億円から二〇〇〇億円の企業のオーナーあるいは経営者のみ。世界中から集まるトップエリートたちへの秘密講義を全公開。

目次

シラバス　企業のオーナー・経営者だけが受けられる講義
第１講　三五の国から一六四名の経験豊富なリーダーが集まった
第２講　最初の課題「マスコの異業種参入」をクラス全員で検討
第３講　「スーパーマネージャー」の失敗にどよめく受講生
第４講　イケアの躍進が示す、会社の「目標」の重要性を議論
第５講　ファッションという意外な業界に、目標を実現する戦略の例を見る
第６講　今度は受講生の番だ。独自の戦略を立てるメソッドを明かす
第７講　最後のケーススタディで、戦略決定後も続く戦いを知る
最終講　最後にストラテジスト、そして戦略の本質を語る

著者等紹介

モンゴメリー，シンシア［モンゴメリー，シンシア］ ［Ｍｏｎｔｇｏｍｅｒｙ，Ｃｙｎｔｈｉａ　Ａ．］
ハーバード・ビジネス・スクール教授。ハーバード大学で２０年以上にわたって教壇に立つ。特に近年は世界中の会社のオーナー、経営者のみに向けたエグゼクティブ・プログラムの戦略論の講義で高く評価される。ハーバード・ビジネス・スクール・グリーンヒル賞を受賞。ハーバード・ビジネス・レビューの主要寄稿者であるほか、フィナンシャル・タイムズ、アメリカン・エコノミック・レビューなど数多くの経済誌・紙に寄稿。『ハーバード戦略教室』が一般向けで初の単著となる

野中香方子［ノナカキョウコ］
翻訳家。お茶の水女子大学卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Kiyoshi Utsugi]

シンシア・モンゴメリーの「ハーバード戦略教室」を読了しました。 原題は「THE STRATEGIST/Be The Lead Your Business Needs」で、こちらの方が本書の内容を的確に表しています。 ここで著者が使用している「Strategist」ですが、戦略を策定し、見守っていく人という意味になります。 ケーススタディもマスコ、イケア、グッチ、アップルなどよく知られた企業なので、すんなりと入っていくことが出来ました。マスコは、知らない人がいるかもしれません。

2020/06/22

[手押し戦車]

ビジネスの戦略の核となる問にいい加減に答えてると会社は孤立し脆弱する。トップマネジメントは生涯を通してその問に真摯に答え続けていくことで会社を反映させる。戦略とはそこに生命力という強みを注ぎ構築し一人ひとりの人としてどこまで出来るかという挑戦をする。各部のバランスをとり組織の強みで作り上げた戦略で成果を上げていく。仕事を深く理解して愛し真摯さがあり才能のあるトップやリーダーも失敗する事はある。その失敗は経営としての糧になる。トップやリーダーはいろんな経験を得るからこそ成功を収めた時の喜びは別格の極上になる

2015/07/16

[中島直人]

人生何が起こるかよりも、どう生きるかが重要。ストラテジスト、目標、変化、実行、システム。

2015/12/12

[Yasunobu Hino]

グッチのケースが良かった。Appleのケースはジョブズの伝記が数多く出てるので、読まなくても良かった。読み返すなら、各ケースではなく、最終講義のところだけでも良いかもしらない。HBSで学んだことを実践し、翌年HBSに戻り効果があったもの、なかったものについて検討し、報告する。このフィードバックシステムは実践的理論を旨とするHBSでも群を抜いて現実に即したカリキュラムを開発する絶好の機会になっていることも印象に残った。 以下、感想。戦略家の主な仕事は「考えること」だと思っているが、そうではない。戦略家の最

2014/05/08

[芸術家くーまん８４３]

ハーバード・ビジネス・スクールに年間売上10億円〜2000億円の企業創業者、オーナー、経営者しか参加できない秘密講義があるという。その秘密講義（正式名称はＥＯＰ　Entre preneur、Owner、Presidentの頭文字から）の内容を担当教授自ら初公開。成功するストラテジストは業界を熟知して他者とは違う目標を持てる人間。戦略再考をどうやって成功させるのかのヒントを世界最高峰のビジネススクールから学べる何とも贅沢な一冊。

2014/02/03