小さいおじさん

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163826202
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

不倫、家族、平凡な日常――。神社に棲む「小さいおじさん」が導く三人の女性の転機を、瑞々しい筆致で描いた大型新人のデビュー作。

中学二年のときに同じクラスだった、28歳の女性三人。
設計士として仕事と向き合いながらも、突如豹変した母親との関わりに悩む曜子。
結婚し、娘を保育園に通わせる日々。幸せなはずなのになぜか満たされない紀子。
優雅な実家暮らしだが、誰にも明かせない“秘密”を一人で抱えている朋美。
仕事、家族、恋愛──同窓会で再会した三人の人生が交錯するとき、そこには神社に潜むという、あの不思議な小人がいて???

万城目学をはじめ数々の人気作家を生んだボイルドエッグズ新人賞の第十五回受賞作にして、新人賞受賞作としては日本で初めて競争入札が行われ、複数社からの応札を経て刊行が決まった話題の作品です。

端正な筆致で、今を生きる女性の心情が瑞々しく描かれています。

内容説明

中学二年のときに同じクラスだった、28歳の女性三人。設計士として仕事と向き合いながらも、突如豹変した母親との関わりに悩む曜子。結婚し、娘を保育園に通わせる日々。幸せなはずなのになぜか満たされない紀子。優雅な実家暮らしだが、誰にも明かせない“秘密”を一人で抱えている朋美。仕事、家族、恋愛―同窓会で再会した三人の人生が交錯するとき、そこには神社に潜むという、あの不思議な小人がいて???ボイルドエッグズ新人賞の第15回受賞作。

著者等紹介

尾崎英子[オザキエイコ]
1978年大阪府生まれ。早稲田大学教育学部国語国文科卒。『小さいおじさん』で第十五回ボイルドエッグズ新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

58
ボイルドエッグズ新人賞で、日本初競争入札されたという本作、想像していた作品とは少し違いました。過去には万城目さんも受賞したボイルドエッグズ賞、このタイトルからはそっち系かと思ったのですが3人の女性の日常を描いた作品でした。「小さなおじさん」が出没するという噂の使い方、何かをきっかけにして少しだけ生き方や考え方を変わる為のエッセンスとして使った感じも良かったです。飛鳥井千砂さんの作品が好きな若い女性層向きかな。読みやすく、登場人物に共感する部分も多い。続→2013/12/02

chichichi

50
【日本で初めての競争入札で複数社からの応札を経て刊行が決まった話題の作品】という説明に惹かれて手に取りました。髪の毛一本もない禿げ頭・ランニングと股引のような格好の人差し指ほどの小さいおじさんが神社にいる。という設定からもう面白い。でもファンタジーではなく、アラサー女子3人がその年代故の仕事・家族・恋愛の悩みや葛藤をそれぞれ抱いてる様がリアルに描かれていて共感できる部分が多々。棟梁の北尾の助言に私もドキリ。へんてこな感じで完璧にイメージできてしまったよー、小さいおじさん見てみたい〜2015/05/16

いたろう

47
ある神社の境内に10センチ位の小さいおじさんが現れるという都市伝説。中学の同級生だった3人の女性の「今」が、都市伝説をスパイスに新しい局面に進む。タイトルから、もっとファンタジー色濃い話かと思ったが、都市伝説との対比で、かえって話のリアリティが増している。中でも、3人の女性のうち、曜子のエピソードが突出してドラマチック。三人の話にせず、このエピソードに絞って、これだけで長編にしても良かったのでは?2014/03/26

そうたそ

35
★★☆☆☆ ボイルドエッグズ新人賞受賞ということで期待していたが、どうもあっさりしすぎていて個人的にはいまいちだった。ボイルドエッグズ新人賞から出てきた作品は割と変化球なものが多い気がするのだが、これは最近ありがちなスタイルの小説だったように思う。そういう意味で陳腐に感じられた。この手の小説は先にも書いたように最近では巷に溢れているし、何か差をつけるとなると、それだけのプラスアルファの部分が求められるだろうし、本作に関してはそれが「小さいおじさん」だったのかもしれないが、あまり効果的じゃなかったかな。2014/02/18

いくら

34
ハウスメーカーでバリバリ働いている曜子、3歳の娘の子育てとパートに勤しむ主婦の紀子、恋人を失い無職となって日々を虚ろに過ごしている朋美。共に28歳になる彼女等は中学2年の時の同級生。小さいおじさんってふざけた題名だと思ったけど、その正体はあるパワースポットと呼ばれる神社で見られるかもしれないっていう妖精。スピリチュアルなものを思いっきり信じるか、都合よく受け入れるか、全く拒否するか。そこから肉付けされた登場人物はリアリティを持って描かれていて、かなり鋭い部分もあり、楽しめました。2014/08/30

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