菩提樹荘の殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163824000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

学生時代の火村英生の名推理が光る「探偵、青の時代」、若いお笑い芸人たちの野心の悲劇「雛人形を笑え」など、青春の明と暗を描く。

若き日の火村、そして若さゆえの犯罪――シューベルトの調べにのり高校生・アリスの悲恋が明かされる表題作、学生時代の火村英生の名推理が光る「探偵、青の時代」、若いお笑い芸人たちの野心の悲劇「雛人形を笑え」など、青春の明と暗を描く。

内容説明

瀟洒な邸宅の広大な庭。池の畔、大樹の根元に転がる肉体美を誇った男の死体。上塗りされた虚飾が剥がれ落ちてゆく―火村英生シリーズ最新作!

著者等紹介

有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年、大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。89年『月光ゲーム』でデビュー。書店勤務の傍ら『双頭の悪魔』など話題作を続々と発表し、新本格の旗手となる。94年に専業作家となる。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞小説部門を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

176
作家アリスその21。短編集。アポロンのナイフ・雛人形を笑えなんかがイイ。でも国名シリーズでもないのに短編集ばかりなんで、そろそろ長編か国名シリーズを出して欲しいな。2013/10/23

青蓮

107
久しぶりの火村&アリスシリーズでした。やっぱりこの二人の掛け合いは読んでて楽しいです。ミステリィとしては短編なのでライトな感じでサクサク読めました。そろそろ大掛かりなトリックを使った長編が読みたいです。火村の学生時代を描いた「探偵、青の時代」がお気に入り。アリスの過去は何回か書かれてますが、火村の過去はいつ明らかになるのかな。知りたいけど、ずっと秘密のままであって欲しい気も。火村の過去が明らかになったらこのシリーズは終わってしまうのかなぁ、なんて思ったり。2013/10/28

藤月はな(灯れ松明の火)

88
『アポロンのナイフ』はミステリ短編アンソロジーで既読。『アポロンのナイフ』は義憤は所詮、自分勝手な偽善でしかないという結果が今も苦くて堪らない。しかし『雛人形を笑え』はあのコマチさんが思わず、お茶を吹き出し、お笑い芸人からもお墨付きを貰う程の二人のやり取りや『探偵、青の時代』のラストでのアリスが思い浮かべた学生、火村君に思わず、ニヤリ。『雛人形を笑え』と表題作はある人物に思わず、悪罵が漏れそうになりましたがアリスの過去が明らかになったのに火村先生は心に秘めたまま、黙ってしまったことがなぜか無性に悲しかった2013/08/25

すい

69
作者曰く「若さ」を主題とした短編集。火村&アリスシリーズなだけあって安定感は抜群。火村先生の大学時代も垣間見え、ちょっと嬉しく思ったり。 私的には「雛人形を笑え」が好み。関係ないが、表題作の「菩提樹荘の殺人」の被害者、読んだ瞬間に頭に石田純一が浮かんだのだが、正直邪魔だった。2014/01/30

Tsuyoshi

68
火村シリーズ。短編4編。特に「探偵、青の時代」が面白かった。同級生によって語られる火村の若くして出来上がった独自の雰囲気、犯罪学者としての才能の片鱗を感じさせるエピソード。独自のオーラを放つのに対して無類の猫好きというギャップも微笑ましい。他にもアリスの作家としての苦悩に関するものや、二人の出会いに関するエピソード等多数あって興味深かった。2017/10/25

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