出版社内容情報
「オウム」「ねごと」「かがみ」……。一行の詩に訳と絵が重なり無限のイメージを生み出します。そこには美智子さまの深い思いも。
まど・みちおさんの作品の中から、皇后・美智子さまが厳選して英訳した詩集が二冊同時に刊行されます。ひとつが「けしゴム」(英語のタイトルは「Eraser」)。21篇の詩は、短いものはたった一行、長いものでも五行しかありません。
「オウム」「ノミ」「しろうさぎ」などの生き物や、「カボチャ、「トウモロコシ」といった野菜、さらに「みみ」「はな」「ねごと」「かいだん」などなど。
最小限の言葉から、イメージがどんどん膨らんでいきます。
たとえば「ケムシ」は、一行。
さんぱつは きらい
さあ、これを美智子さまはどう訳したでしょう。
まどさんの日本語と、美智子さまの英訳を読むことで、詩がの世界は、さらに豊かに、思いがけない方向に広がっていくのです。
これは、外国の方が読む訳詩集ではありません。二つの言葉の間で、そしてそこに付けられた安野さんの絵が、あなたの想像はどんどんひろがり、思いもかけない新たな発見があるに違いありません。
内容説明
皇后美智子さまが選び英訳したまど・みちおさんの短い短い21篇。
目次
オウム
ノミ
ミミズ
ケムシ
デンデンムシ
カメ
ワニ
しろうさぎ
キリン
カボチャ〔ほか〕
著者等紹介
まどみちお[マドミチオ]
1909年(明治42)山口県生まれ。戦前から詩作をはじめ北原白秋に認められる。戦後、児童書の編集者をつとめた後、創作に専念。1968年(昭和43)の野間児童文芸賞をはじめ、サンケイ児童出版文化賞、国際アンデルセン賞作家賞などを次々に受賞した。2003年(平成15)には、長年の詩と童謡創作の業績により日本芸術院賞を受賞
美智子[ミチコ]
皇后。1934年(昭和9)生まれ。1959年(昭和34)、皇太子・明仁親王(当時)とご成婚。その後、皇太子妃として、また今上天皇即位にともない皇后となられてからも、常に伝統を守りながら、国民とともにある新しい皇室のあり方の実現に努められている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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