機械男

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163821801
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

機械を愛するあまり自分を機械化した理系オタク技術者を軍事企業が狙う。初めてできた彼女を守るため、機械男は死地へ赴く!

D・アロノフスキー監督、映画化原作! 大森望氏、絶賛。

僕は機械しか愛せない。人間は非論理的だ。恋人も友人もいないけれど、でも人間と関係を結ぶなんて非効率で面倒くさいじゃないか。
そんなある日、僕は職場の事故で片脚を失う。そのときひらめいたのだ――エンジニアとしての才能を注ぎ込んで、生身より断然高性能の脚を開発しようと。名づけて〈美脚〉。その出来は素晴らしく、僕は残る片脚も機械化した。
これが僕の未来を開いてくれた――僕に共感を抱いてくれた初めての女の子、ローラとの出会い。恋の成就。会社が与えてくれた大規模な開発チーム。思いのままに研究を進められる自由。だが僕は知らなかった、すべての背後に社の軍需部門の思惑があったことを。やがて暴走をはじめる開発チーム。姿をあらわす〈機械化兵士〉開発計画。それは僕の彼女、ローラまでも巻き込んでゆく。
大地を揺るがして疾走し、轟音とともに跳躍する機械の脚。それを武器に、理系オタクは恋人のために死地に赴く。ガジェットとイノヴェーションの世紀を切り裂くギーク・サスペンス。

内容説明

僕は機械しか愛せない。人間は非論理的だ。恋人も友人もいないけれど、でも人間と関係を結ぶなんて非効率で面倒くさいじゃないか。そんなある日、僕は職場の事故で片脚を失う。そのときひらめいたのだ―エンジニアとしての才能を注ぎ込んで、生身より断然高性能の脚を開発しようと。名づけて「美脚」。その出来は素晴らしく、僕は残る片脚も機械化した。これが僕の未来を開いてくれた―僕に共感を抱いてくれた初めての女の子、ローラとの出会い。恋の成就。会社が与えてくれた大規模な開発チーム。思いのままに研究を進められる自由。だが僕は知らなかった、すべての背後に社の軍需部門の思惑があったことを。やがて暴走をはじめる開発チーム。姿をあらわす「機械化兵士」開発計画。それは僕の彼女、ローラまでも巻き込んでゆく。大地を揺るがして疾走し、轟音とともに跳躍する機械の脚。それを武器に、理系オタクは恋人のために死地に赴く。ダーレン・アロノフスキー監督で映画化決定、ガジェットとイノヴェーションの世紀を切り裂くギーク・サスペンス。

著者等紹介

バリー,マックス[バリー,マックス] [Barry,Max]
1973年生まれ。オーストラリア、メルボルン在住。ヒューレット・パッカード勤務の傍ら、長編小説Syrupで作家デビュー

鈴木恵[スズキメグミ]
1959(昭和34)年、長野県生まれ。早稲田大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

79
会社の方針、コンプレックスや負い目のためか、倫理上、ぶっ飛んでいる登場人物たちが織り成し、『ハード・コア』みたいなゲームの主人公的目線で展開されるハチャメチャで自己中なラブストリー。人間的に色々、ポンコツなチャーリーが不慮の事故で片脚を失ったけど、自分が改良した義足の良さに気づいて、「じゃあ、もう一方の脚も潰そ。グシャ!」の時点でCrazy !ですよ。後、ローラがファザコン過ぎる。とにかく、チャーリー、身体はちゃんと洗いなさい!ラストも関係者が中々、不穏な事を言っていたのでかなり、不安だけど、大丈夫かな?2017/09/21

ちょろこ

55
あなた、どうかしてるわよ、の一冊。片脚を喪った主人公は理系オタク。もっと優れた義足を自分なら開発できるんじゃないか…とどんどん加速し、自分と機械の境目を見失って行く主人公にあなた、どうかしてるわよ!と言わざるを得ないストーリーだった。でも、せつなさもありで…列車になりたかっただの、機械しか愛せないだの、初めての恋人だの…エンジニア魂だの…あぁ、理系オタクの脳を全て見せてもらった感じで、結果的にはなかなか楽しめた。2017/05/26

Akihiro Nishio

19
学生おすすめ本。機械工学の研究者が片足を失い義足を提案されるが、そのローテクぶりに、自ら「もっと良い」義足を作ろうと考える(←わかる)。しかし、片足だけ良い機能を持たせたところで健全な足がネックとなり機能を十分活かせない。ならば、もう片足も切断してして改良義足に付け替えよう(←ぎりわかる)。どうせなら他の部位も良いパーツに置き換えよう(←全くわからない)。途中で作者の想像力の限界なのか、GPS内臓で行きたい場所を念じるだけで行けようが、指先で何かをスキャンできようが交換しようというほどの魅力を感じない。2018/01/04

すけきよ

15
嫌な感じの『ロボコップ』。冒頭の携帯電話や義足開発は、ガジェットありきの小説ならではで楽しい半面、もっと主人公のコミュニケーション不全を強調しちゃっても良かったんじゃないかなぁ。一方、人間機能の拡張とはいえ、健康な手足を切り落とそうとするのには、かなりの拒絶反応。ただ、読者との倫理観の齟齬が、SFを読むことの醍醐味のひとつ、だとは思ってるんだよね。しかも、この作品におけるサイバネ化が社会全体に広がっていくのは止められず、主人公の行き着く先は非常にグロテスクなんだけど、それがまた強いSF感を与えてくれる。 2013/05/15

わたなべよしお

11
 一種の青春小説として楽しんだ。ちょっと変わった若者の青春恋愛ものとして。自分の肉体を強化あるいは機能をアップしたいという気持ちは、ここまでやるかどうかは別にして、多くの人が理解できると思う。結局、行くところまでいっちゃうけれども、書き方に深刻さがないので、楽な気持ちで読めるのが救いか。2015/01/18

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