出版社内容情報
「騙すか、騙されるか」関西の骨董業界を巡る丁々発止をテンポよく描き、芸術への欲望をあぶり出す絶品の美術ミステリー短編集。
コンゲームの名手による異色の骨董ミステリー
「騙すか、騙されるか」関西の骨董業界を巡る丁々発止をテンポよく描き、芸術への欲望をあぶり出す絶品の美術ミステリー短編集。
内容説明
『唐獅子硝子』―遺品整理のお礼にアールヌーヴォー期のガラスレリーフを貰った洛鷹美術館の澤井は、ひと商売思いつく。『離れ折紙』―刀剣収集が趣味の医者・伊地知は、パチンコ屋の徳山から、刀を担保に金を貸してほしいと頼まれるが…。『雨後の筍』澤井の元に、古美術商の坪内が、写楽と並ぶという絵師の上方浮世絵の版木で揃えで持ちこんできた。『不二万丈』―売った贋作がバレて返金を求められた“ふろしき画商”矢口は、浅川美術館の「不二」三連作に目をつける。『老松ぼっくり』―大阪の骨董通りに店を構える立石には、素性不明だが、持ち込むものは逸品ばかりの仕入れ先がいた。『紫金末』―同級生に美人の画商から絵の購入を依頼された澤井は、同僚と、作者の遺族に鑑定を依頼するが…。アールヌーヴォー、刀剣、浮世絵、日本画…。関西の美術商たちの丁々発止。『騙されたら負け』の骨董の世界を軽妙に描く、美術ミステリ。
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻学科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年に「二度のお別れ」が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年に「キャッツアイころがった」で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年に「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kyokyokyo3201
キムチ
ケイ
紅はこべ
吉田 光貴