出版社内容情報
海の中で生をうけ究極の野生児として育った太郎は、「文明社会」の何を享受し何に挫折していくのか? 著者渾身の書き下ろし長篇。
内容説明
太郎は生への渇望を強く意識し、涸れざる愛の源泉を確信。支配と服従に毒された文明社会に背を向け、己の未来を切り拓く力強い一歩を踏みだす―人間の尊厳、自己の確立とは何かを問う傑作長篇。
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
昭和18(1943)年、長野県生まれ。昭和41(1966)年に発表した「夏の流れ」で文學界新人賞、芥川賞を受賞。昭和43(1968)年以来、長野県大町市に居を構え、創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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