とびきり屋見立て帖
赤絵そうめん―とびきり屋見立て帖

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163810102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

幕末の京都。夫婦で道具屋を営む真之介とゆず。ある日坂本龍馬から赤絵の鉢の商いの話を持ちかけられるが……。シリーズ第3弾。

内容説明

豪商の蔵には数えきれぬほどのお宝が…ゆずと真之介が目利きしまっせ!幕末の風雲京都。道具屋若夫婦の波乱に富んだ世渡り。

著者等紹介

山本兼一[ヤマモトケンイチ]
1956年、京都市生まれ。同志社大学文学部及び芸術学専攻卒業。99年「弾正の鷹」(同タイトルの短篇集に収録)で小説NON短編時代小説賞を受賞。2004年「火天の城」で松本清張賞を受賞。09年『利休にたずねよ』で第一四〇回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

113
とびきり屋見立て帖「赤絵そうめん」3巻。真之介とゆず夫婦良い雰囲気で「とびきり屋」を切盛りしていますよね、近藤勇、芹沢鴨、桂小五郎、坂本竜馬らを道具屋の客として堂々と商いをしていく面白いですが次巻が遺作で終わってしまうのが残念です。2014/10/12

じいじ

76
4作目で新しい趣の山本兼一に出逢いました。京都で道具屋を商う若夫婦・真之介・ゆずの物語。遠くで雷鳴が聞こえる中を見世に逃げ込んできたのが、あの坂本龍馬にはビックリ仰天。これは面白い予感が…。この若夫婦が羨ましいほど仲良しで、「道具屋はええ商売や、売って儲けて、買って儲けて」と商売に精を出します。商売が暗礁に乗り上げるも、ゆずが竜馬の力を借りて妙案をひねり出します。それに亭主は「おまえはええ女房やな。おれを上手に立ててくれる」と笑顔で感謝します。とにかく読み心地の良いお話でした。2024/02/03

文庫フリーク@灯れ松明の火

76
シリーズ第3弾。茶道には無縁の私ですが、真之介・ゆずが点てるお茶の席ならば、生徒として学んでみたいです。独習した真之介の点前も、ゆずが若宗匠や三条実美公に点てるお茶も、人物人柄がそのまま現れているような。茶道はお客さまをもてなそうとする心映えの世界でしょうか。『利休にたずねよ』の硬質なお茶に対し、はんなりとしたお茶。夫婦の点てるお茶のシーン描くことで夫婦の成長も、とびきり屋の扱う茶道具の名品も、より活きた感じ受けました。 巻末の芹沢鴨の蛮行、いよいよ幕末の動乱の序章でしょうか。2012/04/28

藤枝梅安

68
「とびきり屋」シリーズ3作目。オール讀物に3か月ごとに連載された5作をまとめた1冊。ゆずと真之介が茶道具に焦点を定めて店をリニューアル。茶道具に関わる小さな謎解きに幕末の志士たちも登場し、軽く楽しく読み進めることができた。真面目にコツコツと努力する人々の清々しい姿と、脂ぎった人々との対比が面白い。特に芹沢鴨が悪役なのだが憎めない人物として書かれている。ただし、最後はやりすぎだなぁ>芹沢。続編連載中。次が楽しみ。2012/10/17

あつひめ

59
いいですね~。どんどん夫婦が夫婦らしくなっていく。心の満足が商いにも表れているようでとびっきりがいっぱいな感じ。1作目からのお付き合いなのでこの夫婦の成長は我が子の成長のよう。時代の流れに流されながらのお道具屋さん。そして世の中もその流れの渦に巻き込まれている。大事な家宝を手放す時の気持ち。品物だけを見るのではなくその心までも見据えて心残りの無いような商いを心掛けるあたりはさすがと言いたくなる。表紙の赤絵器のそうめんが・・・いいですねぇ。次回作も期待しています。きっと素敵なお道具を見せてくれるでしょう。2012/04/04

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