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歴史という武器

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163766102
  • NDC分類 204
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人類の叡智が詰まっている歴史。この最強ツールを使い、安倍総理から戦争まで、国内外情勢の深淵を読み解く方法を教えます。

「歴史」という強力なツール(武器)を使って、動乱の現代を読み解いた本書。

第一章は、国内政局編。岸信介、福田赳夫、田中角栄から菅直人、安倍晋三まで。嫉妬や憎しみが渦巻く宰相論・リーダーシップ論が展開されます。
第二章は、国際情勢編。オバマ、プーチンからEU、イランから領土問題まで、グローバル権謀術数の裏を読み解きます。
最終章は、熾烈な歴史から学ぶ編。坂の上の雲からミッドウェー海戦まで。明治維新から太平洋戦争にいたる歴史から、いまを生きるための叡智が示されます。

内容説明

栄華を誇ったローマ帝国は、「パンとサーカス」で滅んだ。文明を支える六つの軸、すなわち競争、科学、所有権、医学、消費社会、労働倫理、を満たしていたかつての日本。今後は、その繁栄の代償を払うことになるのか。それとも、叡智によって試練を乗り越えられるのか。政治学、経済学、統計学だけではない。歴史学を携えて二十一世紀の「パンとサーカス」に対抗せよ。

目次

はじめに 今後の日本と世界はどうなるか―「歴史という武器」から学ぶ
第1章 競争、嫉妬、憎しみの宰相論―国内政局編(政治家と賄賂;政治報道の責任 ほか)
第2章 グローバル権謀術数の裏を読む―国際情勢編(同時テロとガンディー;ガザの悲劇と政治の思惑 ほか)
第3章 動乱と戦争から叡智を学ぶ―熾烈な歴史編(明治人がアジアに託した思い;明治日本の「奇跡の勝利」は、世界に何をもたらしたか ほか)
あとがき バヤズィト一世から小松帯刀、そして野田佳彦から安倍晋三まで

著者等紹介

山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947(昭和22)年、札幌生まれ。歴史学者。東京大学名誉教授。国際関係史とイスラーム地域研究で、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞(2回)、吉野作造賞、司馬遼太郎賞などを受賞。2006年、紫綬褒章。2012年まで東京大学大学院教授。現在、明治大学特任教授、三菱商事顧問とフジテレビジョン特任顧問も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

15
2008年~の玉稿をまとめられた本。日本人にとって大事なのは、具体的な事実、行事に即して考える歴史的思考法(11頁)。文明は内部からの社会的崩壊によって破滅する(18頁)。極度の平等主義とエリート的自覚の否定で危機や試練を認識できない。創造性や建設的思考を衰弱させ、全体や長期の未来を見れない(36頁)。活力蘇生には万遍なく優秀な人材をつくる基盤が必要(50頁)。福沢諭吉の脱亜論も、誤解で脱亜入欧と混同され、彼は脱亜は言ったが入欧までは論じていない(206頁)。ルイ14世は痛風と痔瘻の厳しさと(247頁)。2013/12/09

KAZOO

4
主にサンケイ新聞に掲載されていた論評を2009年から2013年頃にかけてのものを1冊の本にまとめてくれたものです。国内や海外あるいは歴史からの観点で言いたいことをズバッとかいてくれます。読まれている本に照らしての現状分析など、読書家である山内先生の面目躍如たるものがあって飽きません。自分も少しでも追いつきたいと思います。2014/04/24

ななっち

3
民主党政権の当時から現在の安倍政権にいたるまでの内外の出来事を歴史の事実と絡み合わせて論評。いろんな文献からの引用に読みたい本が広がります。2014/03/22

Norrick

2
イスラム圏の著書が多い山内氏。過去の経験則をもとに、現代の我々がどう歴史と向き合うべきかという趣旨に共感できた。ギリシャのトゥキジデスの歴史、や江戸末期の言志四録といった著書を例にあげ、現代の政治家に必要な大局観、胆力についての解説が印象的であった。近年の日本の政局の乱れを批判し、その中でも決断力、胆力で野田佳彦、安倍晋三両首相を合格点と評価していた。また、山口多聞少将という稀代の提督や、幕末の老中阿部正弘という人物に興味が湧いた。2014/05/29

渓流

2
タイトルに一番フィットしているのは最終章。提督山口多門を素材に載せて「歴史と言う武器」で論評した話が一番面白く、「坂の上の雲」の司馬遼太郎を忖度しつつ論じた話がその次。該博な知識と読書量の凄さはもう既知のことなので、“須臾”などという難しい言葉を使わず、「短い期間」と表現しても、本の内容が減ずることはないと思うのだが。2014/05/14

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