出版社内容情報
強制収容所の暴動、442連隊の死闘、人間秘密兵器と呼ばれた情報部隊。日系史映画を作った監督が発掘した「二つの祖国」の真実
著者は米国在住の映画監督で、第二次大戦時の日系アメリカ人をテーマにしたドキュメンタリー映画(日米合作)を撮り続けてきた。第1作「東洋宮武が覗いた時代」(2008年)は、強制収容所に収容された日系人の姿を撮り続けたカメラマンの物語。第2作「442──日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」(2010年)では、「当たって砕けろ」を合言葉に欧州戦線で輝かしい戦歴を挙げた日系人部隊を描いた。そして第3作「MIS──日系情報部隊」(2012年12月公開)は日本軍の暗号解読や捕虜の尋問に活躍、「人間秘密兵器」と呼ばれた日系情報部隊の実態を取り上げている。この「日系三部作」の完成を機に、星条旗と大和魂の狭間で翻弄された日系人の知られざる歴史を、監督自ら執筆。あわせて、妻である女優・榊原るみとの生活、半死半生の大怪我をした交通事故の顛末、映画資金の集め方など、10年に及ぶ米国滞在での経験を踏まえた、ユニークなアメリカ論を展開する。
内容説明
アメリカ滞在11年。『東洋宮武が覗いた時代』『442 日系部隊』『二つの祖国で』を製作、知られざる日系人の貴重な歴史を記録した映画監督が書き下ろす、体験的アメリカ論。
目次
まえがき 日系史映画三部作をつくるきっかけ
第1章 東洋宮武と強制収容所
第2章 日系社会からの反響
第3章 442連隊の大和魂
第4章 わが妻「榊原るみ」さん
第5章 交通事故とアメリカの医療制度
第6章 MISと帰米
第7章 帰国
著者等紹介
すずきじゅんいち[スズキジュンイチ]
本名・鈴木潤一。1952年神奈川県生まれ。東京大学卒業後、日活に助監督として入社。81年、『婦人科病棟・やさしくもんで』で監督デビュー、『マリリンに逢いたい』『砂の上のロビンソン』『秋桜』など二十二本の劇映画を監督する。2001年、女優の榊原るみと結婚。以降、十一年にわたってアメリカ在住。日系アメリカ人社会との出会いから、戦時下の日系人の歴史を記録することを決意(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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