内容説明
万人の古典にして禅語録の粹『臨済録』の丹念な読解を通じて、佛教における唐宋変革としての禅宗の思想を明らかにし、臨済義玄その人の肉声に近づく試み―事蹟の思想史的意味、時代的背景、中国禅宗史上の位置づけ、わが国の『臨済録』受容史。
目次
第1章 「〓(なんじ)は祖師を識らんと欲得すや」―臨済の画像
第2章 禅僧となる―臨済義玄の生涯
第3章 禅宗の時代
第4章 臨済義玄の禅思想
第5章 『臨済録』を読む
第6章 『臨済録』はいかに読まれてきたか
第7章 『臨済録』のテクスト
著者等紹介
衣川賢次[キヌガワケンジ]
1951年兵庫県生まれ。1982年京都大学大学院博士課程単位取得(中国語学、中国文学専攻)。現在花園大学文学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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