中国・電脳大国の嘘―「ネット世論」に騙されてはいけない

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163747408
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本発のコンテンツが中国の若者を親日的に変えるなんて単なる幻想。現地取材で分かった彼らの「親日・日本評価」の虚像を剥ぐ。

内容説明

中国でネット世論が沸騰中、微博(ミニブログ)を通じて高まる一党独裁批判の声、日本アニメの流行がもたらす日中相互交流…。これらはいずれも、昨今の日本の中国報道でお約束のように使われる言葉ばかりだ。だが、これらの言葉は果たして厳密な検証を経た「事実」なのだろうか…?一〇〇年前から根強く残る「変わらない中国」の本質と、日本人が一方的に抱く「生まれ変わる中国」への幻想を赤裸々に描き出す。新時代の若手ジャーナリストによる「中国ネット世論」の解体新書。

目次

第1章 「日中アニメ文化交流」の嘘(辺境の街の「昇龍拳」;「日中文化交流」は本当に可能か? ほか)
第2章 「対日感情」の嘘(骨董商のピンチ;「対日世論」をつくるもの ほか)
第3章 「ネット世論」の嘘(高速鉄道衝突事故、現地報告;中国世論の「分裂」 ほか)
第4章 「ツイッター革命論」の嘘(あるギークとの出会い;「紅い万里の長城」に囲まれて ほか)
第5章 「変化する中国」の嘘(「中国人民の性質」とは何か;韓寒・劉暁波・魏京生・魯迅・孫文・陳独秀・鄒容 ほか)

著者等紹介

安田峰俊[ヤスダミネトシ]
1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家。「たまには」ジャーナリスト。立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。当時の専攻は中国近現代史。一般企業勤務を経た後、2010年に『中国人の本音』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nizimasu

8
もともとブロガーとして、中国の掲示板などを翻訳していた著者だが、持ち前のフィールドワーカーぶりがあるみたいで中国の各地を取材しながらその〝反日〟の素顔を暴いていく。そこには大本営発表しか許さない中国の情報発信と、そこからはこぼれていく中国人の本音に迫って行く。その手法はそれこそネットで、オタクぶんかにハマる中国人の肉声もありつつその実態はステレオタイプな日本人感を持つのは読んでいると反日の日本人の中国や韓国に対する意識とあまり変わりない気がする。この著者のバランスのよさも東アジア情勢のレポートとしても貴重2015/06/13

yoshchy

0
大衆としての中国人は「乗風転舵」。トップが反日なら大衆も反日、その逆も。オタクもツイッタラーも極少数。中国は変われるか変われないかの議論はともかく、個人的に「和僑」より本書の方が筆者の分析が冴えているように思える。2012/12/28

maru

0
世論の誘導2012/02/29

みどり

0
地に足ついた結論に同意。中国について、日本人が必要以上に入れ込むべきではないし、踊らされることなく「日本が関わっている諸外国のひとつ」として適切な距離で中国という国と付き合っていきたい。著者による今後の更なる迷宮探査報告にも期待。2012/02/16

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