「想定外」の罠―大震災と原発

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163744407
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

チェルノブイリ、東海村臨界事故、スリーマイル、阪神大震災、奥尻島津波、広島原爆と枕崎台風。事故と災害ルポ50年分が一挙に読める。

内容説明

チェルノブイリ、スリーマイル、阪神・淡路、そして東日本大震災―取材歴50年の著者が突く「失敗の核心」。

目次

第1章 絶対安全神話の崩壊―東日本大震災からの警鐘
第2章 放射能が世界にバラまかれた日―チェルノブイリからの警鐘
第3章 炉心溶融―スリーマイル島からの警鐘
第4章 臨界事故―東海村からの警鐘
第5章 原爆被災の記録―広島からの警鐘
第6章 防災の思想とは何か―災害王国からの警鐘
第7章 大災害は必ず「常識」を覆す―阪神・淡路大震災からの警鐘
第8章 復興へ希望の灯―新潟県中越地震・スマトラ沖大地震からの警鐘

著者等紹介

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年栃木県生まれ。60年東京大学卒業、NHK報道記者に。最初の赴任地・広島で原爆直後の台風という「核と災害の二重被害」の原点を見出す。72年『マッハの恐怖』で大宅壮一ノンフィクション賞。作家活動に入り、79年『ガン回廊の朝』で講談社ノンフィクション賞、95年『犠牲〔サクリファイス〕わが息子・脳死の11日』などで菊池寛賞。「クライシス・マネジメント」を提唱し、日航ジャンボ機墜落事故、JR福知山線脱線事故などの検証に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ophiuchi

4
災害から命を守るために必要なのは、「想定」の内にとどまらない「想像力」。今回の大災害から何も学ぼうとしていないようにみえる電力会社や行政の関係者に読んで欲しい。2011/12/26

kiro

3
様々な取材データに基づき語られる,地域の政府の災害に対する想像力不足やそれゆえの被害拡大の様子が身につまされる。「想定外ですむか!」という昨年7月の石破さんの名演説があった。予算も限られる中,対策をとらなくてはいけないのだから,緊急時に横断的で超法規的な活動ができるアメリカの例のような組織があってもいいのかなと思った。お役所でハンコを待っている間に人命が損なわれるなんて本末転倒ですから。2012/02/20

yooou

3
☆☆☆☆★ 少なくとも過去におきた事象に対する教訓が生かせる社会をめざすべきなのだが、それすら僕らにはなかなか難しいものがあることを痛感しました。2011/10/13

冬薔薇

2
3,11関連本を図書館で探していて驚いた、いつもの場所に写真集もドキュメントもだいぶ片付けられて、ずいぶん少なくなっていたことに。災害と事故をライフワークとしてきた著者の現地取材や調査したものによる教訓、警鐘がつづられる。広島、スリーマイル、チェルノブイリ、東海村、阪神淡路、新潟中越、スマトラ沖、東日本大震災、大事故を検証したもの。技術の進歩はあるものの毎回「想定外」という言葉、(専門家の想像力の欠如)が無残。「起こりうる可能性があるものは、確率は低くても必ず現実に起こる」を踏まえて災害対策を立てる。2018/03/11

うどん

2
311を機に(311のみの内容ではない)「核と災害」にまかかわる様々な事件の勘所や教訓などについて論じたもの。問題は専門家の想像力にあるというのは大変うなずける内容だと思うんで、そういった関係の専門家にこそ読んでもらいたいものです。2012/10/05

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