ブルーインパルス―大空を駆けるサムライたち

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163740904
  • NDC分類 398.21
  • Cコード C0095

内容説明

戦争を捨てた国の“軍隊”の、戦わない戦闘機乗りたち。墜落事故の交信記録・写真を独自に入手し、26年ごしの執念の取材で明らかにされた、アクロバット飛行チームの栄光と苦悩、再生の全軌跡。

目次

第1章 「東京オリンピック」と青空に描いた五輪のマーク
第2章 平和の空を舞った戦闘機パイロットたち
第3章 原爆という宿命
第4章 大観衆の前で起きた墜落事故
第5章 編隊長の「ブレイク」はなぜ遅れたか
第6章 「栄誉ある死」戦士の墓標
第7章 アグレッサーの死角、空中戦という“麻薬”
第8章 超低空飛行の陥穽―海に沈んだ空への想い
第9章 バーティゴ(空間識失調)
第10章 アクロバットから救難隊へ―嵐に生きる人生

著者等紹介

武田頼政[タケダヨリマサ]
1958年、静岡県生まれ。航空専門誌記者から’88年にフリーに。’95年に、坂本弁護士一家殺害事件の全容をスクープ。’07年に朝青龍の八百長を告発する記事を執筆して『第十四回、編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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すみの

20
華やかに見えるアクロバット飛行。しかし、そこに辿り着くには、墜落事故による殉職者を悼み、その哀しみを乗り越えながら、生死をかけて飛ぶパイロットたちがいたから。高性能な戦闘機、瞬時の判断力と身体能力、個々の能力とチームとしての団結、信頼。ブルーのみならず基地所属の戦闘機パイロットたちの無事を祈りながら、空を見たい。2023/01/30

瑪瑙(サードニックス)

13
1982年11月14日、浜松基地航空祭で起きた悲劇。ブルーインパルス(T−2)4番機が、下向き空中開花の演目に失敗し墜落。パイロットの高嶋潔一等空尉(当時)は即死。地上では12名の重軽傷者をだす大事故が発生した。私はこの事故の事がずっと気になっていた。この本のおかげで知ることができてとても良かった。この事故だけに限らず、事故で仲間を失いながらも、『飛ぶ』事をやめない、むしろ、『飛ぶ』事に魅入られているパイロット達の事や、ブルーインパルスの内部事情などとても興味深かった。2011/10/08

雪風のねこ@(=´ω`=)

8
青い衝撃とは原爆の光を意味している。煌びやかに翻る機体の美しさに秘められたメタファーは、パイロットを始めチームの覚悟を示しているかの様だ。著者は多くの取材を元にチームの発足からの事情を具に描いているが、それはまるで繊細に練り上げられたプロジションターンの様に思える。空を飛ぶという事は決して綺麗事で成り立っている訳ではなく、特に高高度邀撃を目的に開発されたT-2でアクロを行うという矛盾は、格闘戦を得意とした零戦で直線急降下する特攻に結びつく理不尽さともいえる。(続く)2015/06/07

おさと

8
知らなかったことがたくさん。名前に込められた意味からして知らなかった。ただ「かっけー!」って見てるだけじゃだめだなーと思った。2013/08/18

seychi

6
華やかな世界には必ず陰には努力なり確執なりあるとは思ってたけどこうとまでは思わなかった。まずはブルーインパルスという名前の由来からびっくりしたし、エリート集団として空自のトップかと思ってたけど実はある人達から見たら左遷的なポジションだったり。そして今でもはっきり覚えてる浜松基地での下方空中開花での事故。今はだいぶその様相も変わってきたけれどそういう時代を経ての今の形というプロセスがよく取材されててとても面白かった。よくここまで取材できたと著者には敬服する。そして過去に殉職された方々の冥福を祈る。2013/01/10

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