出版社内容情報
13年の長きにわたって文藝春秋の巻頭を飾ってきた「葭の髄から」が完結。品格とユーモア、美しい日本語、極上の読書の愉しみをどうぞ。
内容説明
極上の日本語を味わう贅沢な時間。文藝春秋巻頭随筆史上もっとも長い連載となった「葭の髄から」が惜しまれつつ完結。深い見識と品格ある日本語でこの国を思い、そして憂えた、滋味あふれる名エッセイ。
目次
日系老教授の死を悼む
男性専用車
野生動物とのお付き合ひ
「こんないい奥さん」
星の一生
静かに過すことを習へ
侍従日記閑話
陸海軍用語辞典
歳月九十九
高峰秀子の宝物〔ほか〕
著者等紹介
阿川弘之[アガワヒロユキ]
大正9年(1920)、広島生まれ。昭和17年、東京帝国大学文学部国文学科を繰り上げ卒業後、海軍に入り中国で終戦。戦後、志賀直哉に師事し小説を発表し始める。著作には、小説、評伝的作品、エッセイ集など数多くがある。平成11年、文化勲章受章。日本藝術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
クー
25
阿川さんの随筆を続けて読んでます。文藝春秋に掲載されてた時に読んでた筈なのに新鮮でした。88才の老母も面倒がることが多く、本心かどうかはわかりませんが、死にたいと良く口にします。年をとるということは寂しいですね。作者から思想的にも沢山の影響を受けた気がします。改めまして合掌。2017/01/06
りかん
6
阿川先生擱筆のエッセイ集。高校生の時に読んだ先生の海軍三部作や「暗い波濤」から受けた影響は、今でも私があの時代を想う上で根幹になっています。齢九十を目前にして、益々明晰さを増す主張と美しい文章。いつまでも、時代の重石であり続けていただきたいと願うばかりです。2012/04/06
ようこ
5
明晰でユーモアがある語り口に激動の時代に生きた人達が何を考え、どんなふうに生きてきたのか時々ページをめくる手を止めて思いに耽ってしまった。文藝春秋に連載されていた時には読むのを楽しみにしていたのに、もう読むことが出来ないのは残念だ。せめてどうか長生きしていただきたい。そして今の日本の行方について阿川先生がどう感じておられるのか想像する日々が続いてほしい。2011/05/12
まつり
4
副題あしのずいから(天井をのぞく)という諺だそうです。狭い見識という阿川さんの謙遜。こないだ亡くなった私のおばあちゃんと同じような大正生まれの人が旧かなづかいで書いていると思うと失礼だけれどかわいらしいような親しみも感じる。文芸春秋に載ったエッセイなので、日々の雑感も描かれているのに、この章を題名にしたのは、やはり昭和に青年期を過ごした著者の想いか。かつての海軍の要人の「水交座談会」当時あの戦争を冷静に判断できる人々を持ってしても、うまく止めることができなかったのが残念でならない。2013/08/05
波 環
2
旧仮名遣いアレルギーを解消してくださったのが阿川弘之。もう新作を読めないかあなあ。この作中に出てくる書籍をいくつか『読みたい本』に登録しました。2014/02/27




