出版社内容情報
東大安田講堂、あさま山荘などで活躍した著者が今まで記していなかった「よど号」「シンガポールシージャック」等との対決の日々を描く。
内容説明
「よど号」から「ダッカ」までテロリストの脅迫に屈した弱虫国家の舞台裏を暴く。ミスター「危機管理」最後の闘い。
目次
プロローグ―狂瀾怒涛の七〇年代
第1章 『よど号』ハイジャック
第2章 『よど号』模倣犯ハイジャック
第3章 テルアビブ空港乱射事件の衝撃
第4章 ドバイ日航ハイジャック事件
第5章 シンガポール・シー・ジャック事件
第6章 迷走した「ハーグ」「スキポール事件」
第7章 切歯扼腕のクアラルンプール事件
第8章 最悪のダッカ・ハイジャック事件
エピローグ―「ホーンブロワー物語」の完成
日本国内ハイジャック事件一覧表(一九七〇~二〇一〇)
著者等紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警視庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐうぐう
6
『連合赤軍「あさま山」荘事件』に比べると、やや散漫な内容ではあるが、現場にいた者にしか書けない臨場感は、本書にも張り詰めている。それでいて佐々は、極度の緊張から生まれるブラックジョークが、現場の空気を救うことをためらわずに明かしている。現実は、ドラマのように始終眉間に皺を寄せている者ばかりではないのだ。また、自身の功績を自慢げに披露させながらも、表舞台には出てこない下部の人々の働きを紹介しているのも好感が持てる。ただこれは、あくまでも佐々の視点、つまりは国家権力側からの記述である。(つづく)2010/12/28
ぴろぴろ
1
自分が生まれた頃に起きていた事件が警察立場から書かれている。最近航空機に搭乗する際に検査で時間がかかるが過去の経験から得られた危機管理だと思えば感謝に変わる。佐々さんは大変な現場にいるのに冷静にその状況を洞察する力がすごいと思った。2011/03/19
まさのり
0
危機管理の著書以来読み続けていますが、最近は出版が多いですね。書き遺さなければという意思が感じられます。まとまりが以前よりなく散文ぽくなり、なんとなく読みにくくなっているような気もします。2015/05/05
猫草
0
俺はやってやったぞ~!的な懐古2012/04/26