がんの最後は痛くない

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163730004
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

痛みで七転八倒というがんの終末像は大誤解。患者の半数は痛みが出ず、痛む半数も薬で和らげられる。苦痛なき大往生は可能なのだ。

内容説明

一般に、がんは「終末期に激しい痛みが襲う病気」と思われているが、在宅緩和ケア医の著者は、それは大いなる誤解だと言う。著者の経験によれば、最後まで痛みが出ない患者さんも多く、痛みが出ても、ほとんどは鎮痛剤で和らげられ、「七転八倒の苦しみ」を味わう人などいないからだ。ところが、世の中を見渡すと、現にがんで七転八倒する人がいる。そんな痛みが出るはずがないのに、なぜ?著者はこの問いへの答えを探りつつ、今のがん治療、緩和ケアのあり方に大きな疑問を突きつける。

目次

第1章 なぜ住み慣れた家での療養なのか
第2章 「がんの痛み」についての三つの驚き
第3章 がんはなぜ「痛い病気」になったのか
第4章 痛くなるメカニズム
第5章 身体的な痛みをどう取るか
第6章 がんの痛みって不思議だね
第7章 がんの痛みだけなぜ特別視されるのか
第8章 キーワードは「自律」

著者等紹介

大岩孝司[オオイワタカシ]
医師。1947年生まれ。72年、千葉大学医学部を卒業後、同大学医学部肺癌研究施設外科部門に入局。その後、国立佐倉病院、結核予防会複十字病院(清瀬市)、鎗田病院(市原市)、松戸市立東松戸病院を経て2001年、千葉市稲毛区に「さくさべ坂通り診療所」という在宅緩和ケア専門の診療所を開設(2010年、同市中央区に移転)。終末期のがん患者の在宅療養を応援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

31
図書館本。著者は千葉で末期ガン患者の在宅訪問診療をしている在宅緩和ケア医師。ガンの最終段階では痛みのあまり七転八倒する、モルヒネ中毒になるといった誤った情報を実際の臨床経験から否定する。末期ガン患者の看取りは家でこそ行うほうがいいとの持論を、これまでの経験から訴える。私も在宅のまま逝きたいので、読んで非常に安心した。2018/12/16

c1006

1
納得の内容でした。2014/06/10

まりかず

1
ガンになるとどうしても痛みというのを想像してしまうし最期は苦しみぬくのではという不安があるがこの本は見事に解消してくれる。精神的なものが大きいということを認識するとともに在宅医療がもっと普通になる世の中に早くなってほしい。2011/02/09

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