出版社内容情報
痛みで七転八倒というがんの終末像は大誤解。患者の半数は痛みが出ず、痛む半数も薬で和らげられる。苦痛なき大往生は可能なのだ。
内容説明
一般に、がんは「終末期に激しい痛みが襲う病気」と思われているが、在宅緩和ケア医の著者は、それは大いなる誤解だと言う。著者の経験によれば、最後まで痛みが出ない患者さんも多く、痛みが出ても、ほとんどは鎮痛剤で和らげられ、「七転八倒の苦しみ」を味わう人などいないからだ。ところが、世の中を見渡すと、現にがんで七転八倒する人がいる。そんな痛みが出るはずがないのに、なぜ?著者はこの問いへの答えを探りつつ、今のがん治療、緩和ケアのあり方に大きな疑問を突きつける。
目次
第1章 なぜ住み慣れた家での療養なのか
第2章 「がんの痛み」についての三つの驚き
第3章 がんはなぜ「痛い病気」になったのか
第4章 痛くなるメカニズム
第5章 身体的な痛みをどう取るか
第6章 がんの痛みって不思議だね
第7章 がんの痛みだけなぜ特別視されるのか
第8章 キーワードは「自律」
著者等紹介
大岩孝司[オオイワタカシ]
医師。1947年生まれ。72年、千葉大学医学部を卒業後、同大学医学部肺癌研究施設外科部門に入局。その後、国立佐倉病院、結核予防会複十字病院(清瀬市)、鎗田病院(市原市)、松戸市立東松戸病院を経て2001年、千葉市稲毛区に「さくさべ坂通り診療所」という在宅緩和ケア専門の診療所を開設(2010年、同市中央区に移転)。終末期のがん患者の在宅療養を応援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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AICHAN
c1006
まりかず