出版社内容情報
「小さな政府」論はもう古い。アジア台頭のグローバリズム経済のなかで、日本国民が生き残るヒントは、フランス経済にあった!
内容説明
いまや巨大なマーケットとなった中国、インド。新興国を勃興させ、貧富を強烈に分けながら広がっていくグローバリゼーション。この激流を乗り越える答えは、フランスにあった。不況時に強く、少子化も先進国で唯一克服したフランスは、これまで叫ばれてきた「小さな政府」の対極にある。いま、なぜフランスなのか?その秘密を「ミスター円」が解き明かす。
目次
第1章 残像のなかで思考する日本人
第2章 グローバリズム―止められない社会の二極化
第3章 グローバリゼーションの実験地、EU
第4章 フレンチ・パラドックス
第5章 少子化を克服したフランス
第6章 新日本建設のための国債発行を恐れるな
第7章 成長産業へのシフトを急げ
第8章 フランスに地方の在り方を見る
著者等紹介
榊原英資[サカキバラエイスケ]
1941年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。大蔵省入省後に留学、ミシガン大学で経済学博士号取得。97~99年財務官を務め、「ミスター円」の異名をとる。退官後に慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
101
2010年刊 なぜデフレになるか、とか、アメリカ型小さな政府だと格差がおおきくなる、とか、分かりやすかった。 フランスは意外に経済危機に強い。社会保障も厚い大きな政府型 これからはインドと中国の存在が大きくなる、という予言?は当たった2024/07/21
手押し戦車
9
デフレ現象に対し人為的にお金を増やし需要が無いリフレ政策はバブルを招いてしまう。政府が財政出動で国債を発行するのであれば減税や子育て支援を通しての大規模なインフラ整備を行い国民の満足度向上と競争する政策を行い気が付いたら国民所得や生活が向上し雇用が増え明るい団欒の溢れる多くの家庭ができ少子化問題が吹き飛び政府は税収が増え借金返済や福祉に回せる三方良しを目指す。国民満足度と競争になり目に見える成果が出てくると国民がお金を使う喜びで政府満足度向上を目指し税収が増える。お互い笑顔とお金が溢れる。2014/09/24
ともとも
1
NHKのBS1「ワールドWave」で放映されるFrance 2からのニュースくらいでしか、日本でフランスの情報を得る機会はなかなかないですが、フランス凄いです。 特筆すべきは出生率でEUトップの2.02(2008年)ですから、少子化問題は乗り越えています。これは国力ありますよ。 ちなみに同年でドイツが1.38、日本が1.37ですから、他の国には無い秘密があるわけです。 そんな秘密をきちんと数字データで示してわかりやすく解き明かしてくれています。 2012/03/13
tkm66
0
なんとなく納得しそうだったがテレビでの彼の笑顔を見るととても信用出来なかった。メディア露出も考えものである、と記憶。
Hisashi Tokunaga
0
結局「フランス革命」が原点にあるってことじゃないか。アメリカの原点はフランスにあるんだから、アメリカはフランスに勝てない?榊原先生は気を見て敏なライターだなぁ~と毎回感じ入ってます。博識というよりなんというか、著作に<徳>が感じられないのは多作の所為でしょうか?
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