出版社内容情報
90年代半ば、エロの帝王・村西とおるが実質引退した後、高橋がなり率いるソフト・オン・デマンドがアダルト業界に起こした革命を描く。
内容説明
AVとテレビ、ふたつの世界がぶつかり、反目し合い、火花が散り、新たなうねりが生まれた!1990年代前半から21世紀の現在まで、「悩ましき人々」の群像がおりなす劣情と感動。業界の裏の裏まで知る著者が圧倒的な迫力で描ききった、ノンフィクションノベルスの金字塔、ここに堂々完結。
目次
第1章 最高権力者とAV
第2章 俗悪ゆえに我信ず
第3章 苦しいのはおまえだけじゃない
第4章 愛は不条理ゆえに悲劇と化す
第5章 足の裏をなめよ
第6章 流通を制する者は資本主義を制する
第7章 私たちはいつから青空を見上げなくなったのだろう
第8章 陰刻の人生に奇跡は起きる
第9章 偉大な跳躍は蹲踞を経なければならない
第10章 永離が訪れ、そして…。
著者等紹介
本橋信宏[モトハシノブヒロ]
1956年4月4日、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。“バブル焼け跡派”として、幅広くニッポンの世相を見つめる異色の書き手。執筆分野はノンフィクション・小説・エッセイ・評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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lily
76
文庫で。代々木忠監督もチェック。全裸バレーボールの好評、未婚の男女の北朝鮮人は河原や裏山での夜の営み、空中ファックの売上の空振り...こんな面白いお話し、1回分の夜の営み以上の価値は十分あります。現状についての話しは薄かったけれど。2021/06/11
尿酸値高杉晋作
4
「全裸監督」に比べると薄い内容に思えた。 エロ描写は要らないかな。2021/06/22
zunbe
3
なかなか興味深い内容だった。村西とおるの波乱万丈人生とか、AV作品における様々な企画が生み出された経緯とか、なかなか奥が深い。工夫をこらした商品を作り出していく事は、一般の(?)会社でもAVでも変わりはないのだけれど、映像化するべき内容が限られている中で、様々なアイデアを出していくというのは、素晴らしい創造力だと思う。2016/10/15
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
2
「名前のない女たち」が悲惨な話ばっかりだったのに、ここに登場した女性たちはそうでもなさそう。いや、黒木香の末期なんて悲惨っぽいけど。女優と製作者の心が通じてた、って感じがしました。単なる消耗品じゃなくて。AV女優をそのように扱える製作者だからこそ、たとえAVであっても物作りの姿勢が感じられたのかなあ。2011/01/13
130
1
村西とおるを源流とするAV業界の人に関するお話し。本当に楽しく懐かしく読めました。2022/02/11