出版社内容情報
初の対談集。直木賞を受賞した1999年からこの10年の間で、選りすぐりの12篇を収録。対談の相手は、林真理子、小池真理子、重松清といったエンターテイメント系の作家から、柳美里、松浦理英子といった純文学系作家、はたまた佐藤優、原武史といった言論人から気鋭の映画監督・西川美和まで、多彩な才能が桐野氏と火花を散らします。テーマは、文学論はもちろん、女性論、皇室論といった硬派系から「好みの男のタイプ」までと、これまた多彩。知的刺激満載の1冊。
内容説明
時代に挑み続けるキリノ。直木賞受賞から現在まで、識者十二人との刺激的な論考。
目次
剥き出しの生、生々しい性(松浦理英子)
悪意を小説で昇華させたい(皆川博子)
女は怪物?それとも鬼?(林真理子)
想像は現実である(斎藤環)
いまそこにある危機・ニッポンの男と女(重松清)
極私的オトコ論(小池真理子)
残酷な想像力の果て(柳美里)
星野智幸による「快楽主義者の伝記」(星野智幸)
「見えない貧困」がこの国を蝕む(佐藤優)
座して死を待たず(坂東眞砂子)
象徴天皇制の「オモテ」と「オク」(原武史)
フィクションに潜む真実(西川美和)
著者等紹介
桐野夏生[キリノナツオ]
1951年生。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で日本推理作家協会賞受賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木賞を受賞。2003年『グロテスク』で泉鏡花賞受賞。04年『OUT』が日本人としては初めてエドガー賞(MWA主催)の候補になる。同年『残虐記』で柴田錬三郎賞受賞。05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞受賞。08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹園和明
竹園和明
サトシ@朝練ファイト
ナディ
昭和っ子