出版社内容情報
「あの名作のモデルはこの女性?」写真家・樋口進が秘蔵していた門外不出の写真と、川本三郎による評論。65人の作家の素顔!
内容説明
昭和に活躍した作家65人の秘蔵写真とウラ話、一挙に公開。
目次
永井荷風
野村胡堂
志賀直哉
谷崎潤一郎
里見〓(とん)
久保田万太郎
宇野浩二
久米正雄
広津和郎
佐藤春夫〔ほか〕
著者等紹介
川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年、東京生まれ。東京大学法学部卒業。朝日新聞社を経てフリーの評論家に。1991年、『大正幻影』でサントリー学芸賞を受賞。97年、『荷風と東京『断腸亭日乗』私註』で読売文学賞、2003年、『林芙美子の昭和』で毎日出版文化賞と桑原武夫学芸賞を受賞
樋口進[ヒグチススム]
1922年、横浜生まれ。東京写真専門学校(現・東京工芸大学)卒業。フリーカメラマンとして出発し、1953年に文藝春秋新社入社。写真部を設立し、文壇の冠婚葬祭など様々の仕事に携わる。82年に退社後も、各方面で活躍しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オールド・ボリシェビク
2
永井荷風から江藤淳まで、明治から大正、昭和の文壇で活躍した65人の作家を写真と文章で紹介していく。写真を撮影した樋口進は文藝春秋のカメラマンとして活躍したが、作家たちがどれもくつろいでいるのは、彼の人徳ゆえであろう。川本三郎の文章を読むと、永井荷風に影響を受けた後輩作家が多いことに驚く。人との交わりを嫌った永井荷風であろうから、その作品に感化された作家が多かったということか。粋人として一時、荷風もブームとなったがな。2024/06/29
こっこ
2
★★★★☆ 見開き二頁に、写真家樋口氏が撮影された昭和の文士達のモノクロ写真が、経歴と共に紹介されている。それに続いて川本氏が当の文士に関して四頁に渡り多種多様なエピソードを披瀝している。全六十五人。ある程度慣れ親しんだ文士も、名前しか知らない方も、また初めて聞く名前の文士も居る。そこから浮かび上がってくるのは、「昭和と言う時代の文壇」と言う、閉鎖的でありまた特権的でもある空間の存在である。時代と共に「小説家」も、また「小説を書く」という行為の意味も変遷していくのだ。「古き良き時代」よ、さらば。2016/04/07
横山ももこ
2
小説家たちの顔、そしてエピソード。楽しく読んだ。みんないい顔してた。2011/12/20
nora
2
懐かしい昭和の文士たちのエピソードが満載。読んだことの無い作家が三分の一ほどいるけど、映画化作品を見ていることが多いので、全く知らない作家はいない。ま、そういうわけだから、この本を楽しむには、60歳を越えたてないとね。2010/12/11
Gen Kato
1
昭和の作家たちの写真と短い評伝集。戦後の永井荷風にはじまって江藤淳で終わる構成も巧み。自分的には大好きな長谷川町子も入っていたのが嬉しかった。2014/08/18
-
- 和書
- われもの注意