内容説明
東京にさえ、カフェや雑貨店が少なかった25年前。奈良のはずれに「くるみの木」は生まれた―。夢を叶える仕事と人生の物語。
目次
第1章 くるみの木一条店(1984~)(人生を変える「場所」に出会う;「店をやりたい!」、止まらない強い意志 ほか)
第2章 高松、大阪。そして奈良へ(今でも理想、自給自足の暮らし;おばあちゃんに教わった、人生と暮らしの知恵 ほか)
第3章 くるみの木フィールデイズ店(1994~2007)(すべてに恵まれ、2軒目を始める;「ゆっこさん」から、会社のオーナーへ ほか)
第4章 秋篠の森(2004~)(節目の年の新たな出会いに再びスイッチが;安定した暮らしより、夢を追うことを選ぶ ほか)
第5章 夢を叶えるための言葉集(まず夢をみること、そしてそれを語ること;生活の土台はきちんと、一日の時間割を決める ほか)
著者等紹介
石村由起子[イシムラユキコ]
1952(昭和27)年、香川県高松市生まれ。84年、奈良市でカフェと雑貨の店「くるみの木」を始める。94年、2店舗目になるカフェ「くるみの木フィールデイズ店」を、2004年にはゲストハウス、レストラン、ギャラリーを併設した「秋篠の森」をオープン。以来、心地よい空間づくりを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青木 蓮友
17
あの「くるみの木」さんが、こんなにも苦労されてたなんて、びっくりです。てっきり「うふふ、おほほ」のセレブ主婦の世界だと思ってました。包み隠さずさまざまな試練を語られていて、おのずと親近感がほとばしり。わたしも同じくほっとかれたひとりっ子ですがまったく淋しくなかった 笑 この違い 笑 石村ゆっこさんのなんと爽やかなこと、目をキラッキラさせてあれこれ夢見る年上の女性なんてもう憧れしかない、素敵すぎる。本当に出会えてよかったです、他の著書も読んでみよう。芽吹きの春にふさわしい前進力たっぷりな読書となりました。2019/04/04
冬木楼 fuyukirou
16
題名通り「夢中で夢見た」一代記。どん底の思いをすることもあったろうにその辺はさらりと触れただけで、ひたすらこうしたい、こうもてなしたい、の強い思いが縁をつなぐし形になっていく。ものすごく大変そうだけど、とても幸せなお話でした。(これはエッセイでは無い、ルポでも無い、何だろう)2015/11/30
にがうり
15
奈良の人気カフェ、「くるみの木」オーナー語りおろしの半生記。30年前に自分が居心地がよいと思えるカフェをオープンした著者が、不安になったり凹んだりしながらも、一つ一つの仕事を丁寧に、一生懸命取り組むうちに、衝動的にカフェを開業した主婦から、多くの店舗やスタッフを抱える経営者へと成長していく歩みがリアルに伝わります。今でこそナチュラル系のカフェが主流ですが、著者が開業した30年前は喫茶店の時代だったから、先駆者ですね。成功体験記としても読めます。 *** 本棚整理中2014/06/06
太鼓
7
ぜんぜん知らない方の自伝だったけれど生き方の示唆に富んでいる。ひとりの人間の半生というのは濃密な人生のお手本になりうる。年上の方だと特に。普段付き合っている人たちに詳しく過去の話を聞いてみるのもよさそう。「急にどうした?」と言われそうだけど。2015/09/09
Yoshie S
5
かなり先鋭的に営んでいらしたけれど、まずは自分の身の回りのこと、そして自分がどうしてもらったら嬉しいかということを考えぬいて積み上げてきたのだと。 夫君がベターハーフとなったのはお互いの理解と熱意があったからこそ。 ときのもりにお買い物に行ったがとても落ち着いた空間だった。秋篠の森にも行ってみたいがちょっと敷居が高いかな。 今でこそどこにでもある雑貨やカフェかもしれないが、始めに踏み出すインスピレーションと行動力、自己分析力は素晴らしいと思った。 2019/01/05
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