内容説明
A型社会に切り込むために、B型人間はがんばった。B型にも、いろいろあるのだ。
目次
年末・年始のたわごと
堀北真希と長澤まさみ
正月と、さびれる街
車中の人々
メガネ・ブームと時代
小さな映画館
ギョーザ伝来記
マキノ雅弘生誕百年記念
キカイ音痴の弁
地味でさびしいアカデミー賞〔ほか〕
著者等紹介
小林信彦[コバヤシノブヒコ]
昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文学科卒業。翻訳推理小説雑誌編集長を経て作家になる。昭和48(1973)年「日本の喜劇人」で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。「丘の一族」「家の旗」などで芥川賞候補。平成18(2006)年、『うらなり』で第五十四回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あられ
2
少し前の政治に怒っているが、今に比べればまだまだ良しじゃないかと思える今が哀しいなあ。映画評論が面白いのだが、やはり観ていないと、知っていないと、何を言っているのかがわからず、面白さを十分につかみ切れていないのを感じた。B型、私の夫もB型で、語らんとすることは十分に伝わってきた。2019/12/17
ダリア
2
筆者はB型のエッセイであって、別に血液型ばかりのエッセイかと思ったがそうではなかった。タイトルで勘違いしていた。とはいえ、B型こだわりのエッセイもあって面白く読んだ。何といっても2009年の本で時勢の話はピンとこないが血液型の話はさほど古臭さを感じない。2017/07/24
nari
2
週刊文春に連載したエッセーの2008年分の単行本化。彼の著書を読んでると映画を観に行きたくなる。2010/02/14
角
2
映画の話題になると、相変わらず鋭いコメントがきらっと出てきたりするので、なかなか読むのをやめられないエッセイシリーズ。1年に1冊、春の刊行が毎度待ち遠しい。しかし、この書名はなんとかならなかったのか。2009/04/30
亀之助
2
すべて「うん、うん」と、うなずける楽しみの本だ。昭和のことならこの人以外は考えられないね。文中、好きな女優の貫地谷しほりの事を褒めていたので、うれしくなった。2009/11/15