自由を耐え忍ぶ

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自由を耐え忍ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 213,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000234030
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0031

内容説明

9・11事件後、アフガニスタン戦争は「不朽の自由作戦」と名づけられ発動された。アフガンで、イラクで、自由を付与するとの美名の下に、数多の民間人が殺され、傷ついた。彼ら彼女らにとっての「自由」とは頭上から降り注ぐ爆弾のように、耐え忍ぶものなのだろうか?軍産複合体が肥大化し、市場が国家と融合した。人々の生活のあらゆる局面に産業化・市場化が浸透し、自由までもが規律化された。戦争や強制収容所が民営化されていく。知的財産は企業によって囲い込まれ、平等に享受しうる情報や自由が収奪される。グローバリゼーションに関わる最新の文献を踏まえ、9・11事件後に世界各地で進行する事態をおさえながら、新たな社会運動へ向けて批判的想像力を羽ばたかせ、市場の社会的深化に抵抗するオールタナティブを探る。

目次

第1章 劣化する民主主義
第2章 暴走する市場
第3章 自由とパノプティコン
第4章 知の囲い込み
第5章 風変わりな資産
第6章 戦争の民営化
第7章 自由の再生
第8章 民主主義の再考

著者等紹介

モーリス‐スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ][Morris‐Suzuki,Tessa]
1951年イギリス生まれ。バース大学で博士号取得。現在、オーストラリア国立大学教授(太平洋アジア研究学院ANU・RSPAS)。日本経済史・思想史

辛島理人[カラシママサト]
1975年大阪生まれ。1998年一橋大学経済学部卒業。2001年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、オーストラリア国立大学太平洋アジア研究学院博士課程在学中。専攻は、歴史学・経済学、アジア太平洋地域における知識の社会史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

9
2004年の本だが、内容は色褪せない。「自由。もっとも光輝に満ち、もっとも危険で、そして最も陳腐な言葉」(5頁)。わたくしとしては、自由をはき違える輩、放任と勘違いすることを改めないといけないと思う。日本の民主主義は、極度の安定と慢性的な危機と結合(10頁)。3・11によってその民主主義の程度を試されたが、ボーナスもらった輩が海外旅行とかいっていて、絆は絶たれた。被災地支援に旅に出て経済支援すればいいのに。社会が市場の要求にあわせて動く時代(36頁)。主客転倒。第3章のパノプティコンは読みたかった箇所。2013/12/25

nobby

1
軍需、セキュリティ、刑務所の民営化によって一部の企業が巨大化している実情の描写は生々しかった。2010/08/10

Hony-Z

1
2004年の出版だが、「市場の社会的深化」をキーワードとして国家・企業市場と自由、そして民主主義の関係を問う試みは、2010年代の現在でこそ価値が増しているように思う。2010/07/22

Narr

0
自由は上から下へ押し付けていいものじゃない。 降ってくるものでもない。元々持ってるものだ。 小難しいことは抜きにして自分へ警鐘を鳴らしてくれた本の内の一冊。過去に感想を書いたがそのファイルが参照不可になってしまったので再度読み直しを検討中。「市場の社会的深化」は今なお深まり続けているように思う。

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