菊の御紋章と火炎ビン―「ひめゆりの塔」「伊勢神宮」が燃えた「昭和50年」

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163712000
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

毅然たり!炎に立つ皇太子御夫妻、過激派の狙いは?狂瀾怒涛の「昭和50年」から沈黙すること34年。当時の警備責任者が初めて明らかにする“危機一発”衝撃の事実。

目次

沖縄無血返還の大功労者・佐藤栄作死す―思わぬ「右」からのフックで三木武夫はノックアウト
「内戦」としての三菱重工業等連続企業爆破事件―「狼」「大地の牙」「さそり」一斉検挙
聖域としての「ひめゆりの塔」―「沖縄返還阻止闘争」は民族独立運動だった
「ひめゆりの塔」火炎ビン事件の“真相”―見事な「ノーブレス・オブリージ」
交響楽『昭和50年』の間奏曲・クアラルンプール事件―米大使館占拠のテロリストに屈した「超法規釈放」
「懲戒栄転」で三重県警本部長へ―「危機管理の鬼」となり猛訓練の日々
史上初の「伊勢神宮」風日祈宮炎上―再び皇太子ご夫妻を狙った火炎ビン
懐かしの三重県警“昭和グラフィティ”―ノウ・モア・タヌキから意外な感謝状まで
さらば警察庁、こんにちは防衛庁―狂瀾怒涛の時代が終り、「治世の能吏」の時代始まる
“万年課長”の憂鬱―武功をたてすぎた武将の「敗者の条件」とは
私の考える「天皇制」―昭和の「大逆事件」との闘い
老兵は死なず、ただ書き遺すのみ―「虎ヘ死シテ皮ヲ残ス」老護民官のモノローグ

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第四八回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞、文春文庫)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

6
佐々淳行氏の(今のところの)回顧録の集大成、と思っていいのかな。焦点は昭和50年に合わせていますが、沖縄海洋博の火炎ビン事件と三重国体の警備を中心に据えた話をしつつ、昭和の時代から今への自分の生き方を振り返っています。題名に上げられた「菊の御紋章と火炎ビン」とは、ルース・ベネディクトの『菊と刀』をもじったものだそうな。佐々氏の皇室への思いと共に、沖縄で見た皇太子夫妻の毅然とした姿への感動がこの本を書かせたらしい。佐々氏の思いや憤懣などが読み取れて、面白い。2010/01/10

takao

2
ふむ2022/08/17

カラヤ3

1
著者の昭和50年における警備記録と言っていいか。当時の上司の保身行動がなぜ明らかにされ非難されなかったのか。高級官僚の保身と恥知らずそして部下に責任転嫁する行状が日本の疲弊を招き、また、日本の将来を暗いものにしていると思う。結局高位の者をだれが評価するのかという問題か。高位であればあるほど信賞必罰でなければ組織も腐ってこおゆ。2018/07/08

そうや

1
この時代を異常な時代と見るか、反対する側にも覚悟があった時代とみるか。米統治時代から現在までの沖縄と本土の意識の問題。いろんな切り口で面白いが、ストレートに「どこにでも困った上司はいるなぁ」という感情移入…佐々氏ずいぶん昔の深夜TVでひめゆりの塔事件の話を語ってた事を思い出した。三木首相の口真似して「危ないじゃないか!」って。2013/07/18

Mr.deep

1
この人の本は安定して面白い。三木総理と浅沼長官には相当腹立ててんだなあ。鬱憤晴らせる機会に恵まれてよかったですね2013/05/03

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