内容説明
毅然たり!炎に立つ皇太子御夫妻、過激派の狙いは?狂瀾怒涛の「昭和50年」から沈黙すること34年。当時の警備責任者が初めて明らかにする“危機一発”衝撃の事実。
目次
沖縄無血返還の大功労者・佐藤栄作死す―思わぬ「右」からのフックで三木武夫はノックアウト
「内戦」としての三菱重工業等連続企業爆破事件―「狼」「大地の牙」「さそり」一斉検挙
聖域としての「ひめゆりの塔」―「沖縄返還阻止闘争」は民族独立運動だった
「ひめゆりの塔」火炎ビン事件の“真相”―見事な「ノーブレス・オブリージ」
交響楽『昭和50年』の間奏曲・クアラルンプール事件―米大使館占拠のテロリストに屈した「超法規釈放」
「懲戒栄転」で三重県警本部長へ―「危機管理の鬼」となり猛訓練の日々
史上初の「伊勢神宮」風日祈宮炎上―再び皇太子ご夫妻を狙った火炎ビン
懐かしの三重県警“昭和グラフィティ”―ノウ・モア・タヌキから意外な感謝状まで
さらば警察庁、こんにちは防衛庁―狂瀾怒涛の時代が終り、「治世の能吏」の時代始まる
“万年課長”の憂鬱―武功をたてすぎた武将の「敗者の条件」とは
私の考える「天皇制」―昭和の「大逆事件」との闘い
老兵は死なず、ただ書き遺すのみ―「虎ヘ死シテ皮ヲ残ス」老護民官のモノローグ
著者等紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第四八回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞、文春文庫)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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