• ポイントキャンペーン

CIA秘録〈上〉―その誕生から今日まで

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163708003
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0098

内容説明

諜報によって第二の真珠湾攻撃を防ぐ。そう意図してたちあがった超大国の諜報機関。だが、幹部たちは、情報の分析を軽視し、外国の元首暗殺、政権転覆などの秘密工作に狂奔する。嘘をつくことで成り立つ「大義」のもと壊れていく秘密工作本部長の心。麻薬のような秘密工作の興奮は、歴代大統領をもとりこにしていく。噂、伝聞一切なし。対日秘密工作2章分を書き下ろし。全米図書賞受賞。

目次

第1部 トルーマン時代(「諜報はグローバルでなくては」誕生前;「力の論理」創設期;「火をもって火を制す」マーシャル・プラン ほか)
第2部 アイゼンハワー時代(「わが方に計画なし」スターリン死す;「CIAの唯一、最大の勝利」イラン・モサデク政権転覆;「爆撃につぐ爆撃」グアテマラ・クーデター工作 ほか)
第3部 ケネディ、ジョンソン時代(「どうしていいか、だれにも分からなかった」ピッグズ湾侵攻作戦;「われわれは自らも騙した」キューバ・ミサイル危機1;「喜んでミサイルを交換しよう」キューバ・ミサイル危機2 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yooou

6
☆☆☆☆★ 失敗に継ぐ失敗の諜報作戦の数々。そのあまりの杜撰さに開いた口が塞がりませんでした。そりゃJFKも暗殺されるわ。2011/11/14

ななっち

4
イラクの大量兵器の問題を考える上で、そもそもCIAの創設当初を知るのは重要だと感じます。一般に流布されるパールハーバーの、アメリカは予見していたという話も当事者の視線ではまた違う様相であったりします。また、岸内閣とCIAという泥臭い内容も非常に興味深いものがありますね。2012/03/07

はにまる

3
CIAは優秀なスパイ組織というイメージだったが、諜報活動を軽視し思い込みで秘密工作に明け暮れているし、組織を守るために情報や自分たちの失敗を隠すし、官僚のダメなところが凝縮されたような組織という印象に変わる。とはいえCIAだけの問題でもなく、嫌な報告を聞きたがらない大統領や、その大統領に忖度する周囲も相当。これだけダメダメな体制でも、諸国でアメリカが臨む形で政権転覆を実現できてたのは、その資金力、つまりそれだけドルが強かったということなのだろうか2023/04/22

水無月十六(ニール・フィレル)

3
個人的に、すごい組織というイメージのあったCIA。その実態を公開資料とインタビューから暴き出した良作。映画などでは立派な情報網を持ちそれを駆使して悪役から善玉までこなす組織だが、アメリカは確固たる諜報網を持たなかったし今もないという文言は衝撃的だった。以前読んだ時よりは理解が深まったと思う。開示されているのは本の断片であるはずなので、より詳細なところを調べていく必要がある。日米安保もCIAと関連付けて調べる必要があるように思えた。2016/05/12

Francis

3
CIAの創設からの歴史を公開資料で跡付けた本。しかし、CIAって本来の仕事の情報収集・分析はまともに出来ず、秘密工作や破壊工作も実は失敗続きだったとは…。こんなトホホな組織が生き延びることができたのは議会とマスコミのチェックが働かなかったからだろうな。2013/05/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/75808
  • ご注意事項