内容説明
「引退するには早すぎる」それが、93歳まで現役の指揮者として大阪フィルを率いた巨匠・朝比奈隆の最後の言葉だった―『嬉遊曲、鳴りやまず』で斎藤秀雄を描いた著者が、朝比奈本人と80余名への取材で綴る決定版評伝。
目次
第1の試練 隠された出自(もらいっ子;知らぬは自分だけ ほか)
第2の試練 上海の栄光と満州引き揚げ(新交響楽団での挫折;上海交響楽団へ ほか)
第3の試練 NHK大阪中央放送局との確執(局長の苦言;BK楽員は関響に出演させない ほか)
第4の試練 指揮とは何か(指揮の奥義;大フィル・サウンド ほか)