土俵の真実―杉山邦博の伝えた大相撲半世紀

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  • サイズ B6判/ページ数 394p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163702001
  • NDC分類 788.1
  • Cコード C0095

内容説明

2007年9月、取材証没収という騒動に巻き込まれた杉山邦博氏は、栃若、柏鵬から輪湖、若貴を経て朝青龍問題、時津風事件に至るまで、半世紀以上にわたって土俵を見つめ続けてきた。その半世紀に及ぶ追想に加え、現在の相撲界に対する鋭い舌鋒を、好角家で知られる小林照幸氏と共に展開する画期的な現代大相撲概論、堂々刊行。

目次

品格―なぜ、本書を世に問うか
没収―国技としての大相撲を考える
土俵―大相撲の現在
希望―スポーツアナウンサーを目指して
実況―放送席の半世紀
不屈―貴ノ花、藤島部屋、二子山部屋
小錦―幻の外国人横綱第一号
横綱―誰が一番強かったのか
伝統―抑制の美学
提言―角界の未来に向けて

著者等紹介

杉山邦博[スギヤマクニヒロ]
昭和5(1930)年、北九州市生まれ。昭和28(1953)年3月、早稲田大学第一文学部を卒業し、NHK(日本放送協会)に入局。早大在学中には「早稲田大学アナウンス研究会」を創設し、積極的に活動した。名古屋(昭和28~32年、昭和57~60年)、福岡(昭和32~35年、昭和40~44年)、大阪(昭和44~47年)、東京(昭和35~40年、昭和47~57年、昭和60~62年)の各放送局に勤務。昭和62(1987)年10月18日定年、チーフアナウンサー局長級。同年10月19日、NHK専門委員。入局以来、大相撲、野球、オリンピックなど各スポーツ放送の実況担当アナウンサーとして活躍。大相撲は入局から一貫して担当。定年後も担当し、「相撲の杉山」とよばれ、親しまれた。現在、東京相撲記者クラブ会友、日本福祉大学生涯学習センター長、同大学客員教授

小林照幸[コバヤシテルユキ]
昭和43(1968)年、長野市生まれ。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノンフィクション賞を当時、同賞史上最年少で受賞。信州大学経済学部卒。明治薬科大学非常勤講師(生薬学担当)。平成8(1996)年10月から平成13(2001)年五月場所まで、二子山部屋の後援会機関紙『二子山部屋ファミリーニュース』の編集人も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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シュラフ

25
昭和の大相撲にあって、平成の大相撲にはなくなったものは、力士をめぐる物語なのかもしれない。物語のパターンとしては、裕福とはいえない幼少時代⇒大相撲の巡業で見出される⇒母の反対をおして入門⇒兄弟子のしごき⇒一人前になるまでは故郷に帰れないと猛稽古の日々⇒幕内への入幕⇒ライバルの出現⇒ライバルを倒しての初優勝⇒勝ち星重ねて横綱に昇進・・・。こうした物語の流れには、故郷・努力・名勝負・立身出世などドラマ的要素がつまっており多くの日本人が熱狂したのも納得する。日本全体が豊かになってしまった平成にはない物語である。2016/08/14

ようはん

2
杉山さんの大相撲に対する深い愛情がよく感じられた。また他のスポーツもそうだが事前に各力士の情報を頭に入れたりと実況アナウンスの大変さもわかった。2019/03/29

0
タイトルだけ見ると八百長とか賭博なんかについても書かれているのかな、と思ったけれど、実際は杉山さんの人生のほとんどにわたる相撲愛を小林さんが補足する、といった感じ。相撲協会はこう言う人の意見に真剣に耳を傾けた方がいいと思うんだけどなー。2012/11/06

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