内容説明
2007年9月、取材証没収という騒動に巻き込まれた杉山邦博氏は、栃若、柏鵬から輪湖、若貴を経て朝青龍問題、時津風事件に至るまで、半世紀以上にわたって土俵を見つめ続けてきた。その半世紀に及ぶ追想に加え、現在の相撲界に対する鋭い舌鋒を、好角家で知られる小林照幸氏と共に展開する画期的な現代大相撲概論、堂々刊行。
目次
品格―なぜ、本書を世に問うか
没収―国技としての大相撲を考える
土俵―大相撲の現在
希望―スポーツアナウンサーを目指して
実況―放送席の半世紀
不屈―貴ノ花、藤島部屋、二子山部屋
小錦―幻の外国人横綱第一号
横綱―誰が一番強かったのか
伝統―抑制の美学
提言―角界の未来に向けて
著者等紹介
杉山邦博[スギヤマクニヒロ]
昭和5(1930)年、北九州市生まれ。昭和28(1953)年3月、早稲田大学第一文学部を卒業し、NHK(日本放送協会)に入局。早大在学中には「早稲田大学アナウンス研究会」を創設し、積極的に活動した。名古屋(昭和28~32年、昭和57~60年)、福岡(昭和32~35年、昭和40~44年)、大阪(昭和44~47年)、東京(昭和35~40年、昭和47~57年、昭和60~62年)の各放送局に勤務。昭和62(1987)年10月18日定年、チーフアナウンサー局長級。同年10月19日、NHK専門委員。入局以来、大相撲、野球、オリンピックなど各スポーツ放送の実況担当アナウンサーとして活躍。大相撲は入局から一貫して担当。定年後も担当し、「相撲の杉山」とよばれ、親しまれた。現在、東京相撲記者クラブ会友、日本福祉大学生涯学習センター長、同大学客員教授
小林照幸[コバヤシテルユキ]
昭和43(1968)年、長野市生まれ。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノンフィクション賞を当時、同賞史上最年少で受賞。信州大学経済学部卒。明治薬科大学非常勤講師(生薬学担当)。平成8(1996)年10月から平成13(2001)年五月場所まで、二子山部屋の後援会機関紙『二子山部屋ファミリーニュース』の編集人も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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