出版社内容情報
寄席、花火、風鈴職人、時報のお姉さん、盲導犬……。全盲の著者が感覚と心を研ぎすまして取材、「音の原風景」にせまる会心のルポ。
4歳で視力を失った三宮さんが、いつも心がけているのは、音の目線で世界を楽しもうということ。たとえば、野鳥の鳴き声の微妙な変化から空の高さや天候を感じ、雷の音からは空の奥行きを味わう・・・。本書では、興味の赴くままに、さまざまな場所に足を運んでいます。ピアノ調律師、寄席、風鈴職人、時報を告げるお姉さん、花火会場……。感覚と心を研ぎ澄まして世界と接することで、私たちの人生はいかに豊かなものになるのか。穏やかな語り口で胸に迫る会心のルポです。
内容説明
耳を澄ますと、幸せの音が聞こえる。風鈴職人、ピアノ調律師、時報のお姉さん、寄席、花火会場…。幼くして視力を失った著者が、さまざまな「音の原風景」に迫った会心のルポ。
目次
鈴の音色はどこから来るの?
時報のお姉さんに会いに
芭蕉さんってどんな声?
犬と歩いて
ピアノの故郷をたずねて
夜空の響き
柘植櫛で爽やか!
音で楽しむ寄席
お箏、再挑戦
お茶の香りを聞いてみる
鼈甲の手触り
秋芳洞で秋を聞く
効果マンの職人芸
著者等紹介
三宮麻由子[サンノミヤマユコ]
東京生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業。同大学院博士前期課程修了。外資系通信社勤務。エッセイスト。2000年、『そっと耳を澄ませば』で第49回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。雑誌等に執筆するほか、テレビ・ラジオ出演や講演活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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