私のマルクス

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  • サイズ B6判/ページ数 328,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163698304
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

「この時代に私は本気で本を読み、他人と話し、考えた」。鬼才・佐藤優の根幹を形成した若き日の回想。

目次

ユダヤ教の刻印
ブダペシュトへ
やぶにらみのマルクス像
労農派マルクス主義
同志社大学神学部
組織神学教授・緒方純雄
ロシアレストラン「キエフ」
黒旗の上に描いた魚の絵
極めつけの嫌がらせ
『美学の破壊』
思想家・渡邉雅司
襲撃
『なぜ私は生きているか』
天性の牧師・野本真也

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。75年、浦和高校入学、同年夏に一人で東欧・ソ連を旅する。79年、同志社大学神学部入学、85年、同大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務後、95年より外務本省国際情報局分析第一課に勤務、主任分析官として活躍する。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、512日間東京拘置所に勾留される。05年2月、執行猶予付き有罪判決を受ける。現在、上告中。起訴休職外務事務官の肩書で執筆活動を行なっている。毎日出版文化賞特別賞、新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pudonsha

4
自分の頭で考え、納得がいかないことは納得がいかないと公言すること。そうでないと、唯物史観のような作業仮説が真理として受け止められ、「グロテスクな物語」を生み出してしまう。2015/01/05

ceskepivo

4
著者が高校、大学時代に邂逅した恩師、友人との交流の記録。20年以上前のことをここまで克明に記憶していることに驚く。また、著者の近年の様々な分野でのアウトプットの能力の源泉は、当時の宗教、哲学などに関する知的トレーニングにあるのであろう。こういったトレーニングは、外国のインテリとのコミュニケーションに不可欠。2012/07/07

うな

4
文句なく面白い。佐藤氏の他の著作を読んでいて疑問に思っていたことがこの本でかなり明らかになった。神学という学問とはどのようなものか、この著作を通じてかなり具体的なイメージを掴むことができた。真剣に学問をすることとはどのようなことなのか、考えさせられた。2011/03/27

ココマ

3
かなりダークな世界で生きてきたであろう人がなぜ光を放つのか。それどころか牧師的な雰囲気を持っている著者が謎だったがこの本に大体理由が明かされていた。決して読者と無関係の遠い世界の話ではなく皆の日常の人間関係と被る所がある気がした。この本には早くから著者を見抜く周囲の人物からの苦言もありのままに書かれているがカリスマ性というより愛、優しさのある著者に人は惹かれていくのではないかと思った。又、何事にも邪魔されず思うままに勉強する時期を持てた著者は幸福に見えた。「真理に年齢は関係ない(p119)」2018/07/03

なお

3
佐藤氏の高校時代~神学部生時代。『先生と私』で少し触れていた東欧一人旅や『同志社大学神学部』ではあまり語られなかった佐藤氏の世代が経験した学生運動の詳細が語られている。これは「仲が良い」どころか扇動者と疑われても仕方がないような暗躍ぶりで、外交官にならなかったら一体どんな職業になっていだろうかとと考えてしまう。マルクスのどの部分が生かされて、どの部分が捨てられたのか。また実践に取り入れるということがマルクス経由でキリスト教の信仰を強く結びつけたのではないかと思われる。2016/12/05

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