出版社内容情報
吹雪の中、その男はやってきた。消えた魯山人の数々の作品とその署名が、のちの大贋作事件をひきおこす──。その強い個性ゆえに毀誉褒貶の激しい魯山人の、これまで彼をめぐって世間に流布した俗説を排し、一新した著者渾身、魯山人伝の決定版!
内容説明
「魯山人」とは何者か?伝説のベールをはがす。
目次
第1章 父と魯山人―昭和三十四年~五十二年
第2章 出生―明治十六年~四十四年
第3章 食客―大正元年~十三年
第4章 星岡茶寮―大正十四年~昭和十一年
第5章 雅陶三昧―昭和十二年~二十年
第6章 永遠なれ魯山人―昭和二十一年~三十四年
著者等紹介
山田和[ヤマダカズ]
1946年(昭和21年)、富山県礪波市生まれ。著書に『インド ミニアチュール幻想』(1996年、平凡社。講談社ノンフィクション賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
127
第39回(2008年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 「美味しんぼ」のモデルとなった陶芸家であり、 食通家である魯山人の生涯を 克明に描く。 魯山人の背後に蠢く人々が 歴史を読むようで興味深い。 金や名声に群がる人たち・・ だがこの本の面白いのは 我々に縁のない芸術の世界を ノンフィクションとして克明に 読者に届けてくれるからなのだろう。 それにしても、一人の芸術家の まわりに蠢く人たちの多さに 改めて驚かされる。 「器は料理の着物」と 言い切るほどの食道楽の 人生を垣間見れる。2014/01/02
AICHAN
34
図書館本。北大路魯山人のことは「料理の鉄人」で知った。だから私は美食の大家だと思っていた。先日、テレビを見ていて魯山人が料亭を経営し美食家であるのは確かだが、陶芸やら何やら諸芸術にも手を染めていてそれがかなりの腕前だと知った。それで魯山人のことを知りたくなり、これを借りた。魯山人の本名は房次郎。京都の禰宜の家に生まれたが里子から里子に出され、暗い幼少期を送った。そのことが後に孤高の芸術家としての魯山人を産むことになったのかもしれない。書から入り看板描きになり美食を追求し、美食倶楽部という会員制(続く)2018/09/29
ライフリブロ
3
魯山人のことは、おぼろげながらに知っていたという感じだった。やはり偉人は、人とは違う感性、行動力を持つことを再確認。2012/03/16
長谷川弾
2
素朴が一番2018/05/12
よこじゅん
2
これ以上詳細な記録は今後書かれないだろう。
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