軍師・佐々淳行―「反省しろよ慎太郎だけどやっぱり慎太郎」 危機管理最前線〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163695600
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

同じような逆風に直面したのに、なぜ石原都知事は圧勝し、安倍首相は大敗・辞任したのか。

目次

1 都知事選と参院選の「危機管理」(石原都知事選対本部長かく戦えり;猛省せよ、危機管理欠落の安倍政権;「軍師」と「悪七兵衛景清」のいない安倍内閣)
2 国家の危機管理は大丈夫か(日本は中国の「朝貢国」ではない―日清戦争時代に戻った北東アジア;治安・防衛・外交の「悪七兵衛」OBを再召集する安倍総理;なぜスパイ防止法を作らないのか―イージス艦機密漏洩・上海伝電信官自殺事件;財務省が削減した「ミサイル攻撃」予算のツケ;「非核四原則」の四つ目は「議論するな」;「凛として、強く、美しい日本」になるために;防衛省になってはみたが―八カ月で三人目の大臣とは!;聖徳太子「十七条の憲法」を改正せよ)
3 「危機管理」の成功と失敗(石原慎太郎都知事の実績―歌舞伎町浄化大作戦;論功行賞人事の弊―“ウィットとブラウン”ハリケーン・ニューオーリンズの悲劇;日本初の「危機管理産業展」―消火飛行艇から児童防犯ブザーまで;知られざる学園紛争解決の功労者;民主党前原誠司代表の危機管理失敗を惜しむ;策定すべき「在留邦人救出」のための危機管理;危機管理最大の敵「不決断」と「不作為」―愛知県警の大失態)
4 心(思考)の危機管理―日本人の心をタブーの呪縛から解放しよう(「社会正義の実現」は弁護士の義務;行き過ぎた「同和行政」;「言葉狩り」放送禁止用語の怪;「日の丸・君が代」は軍国主義の象徴に非ず)
5 平成蓋棺録(わが上司後藤田正晴との“物別れ”;戦死者の追悼に国境はない―日本国家危機管理失敗の犠牲者たち;勲を語らなかった零戦の英雄を悼む―紫電改戦闘機隊最後の“軍師”;「殺身成仁」の宮本警部に最敬礼;物故総理たちの「危機管理」)

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やじ

18
ほとんど「諸君!」のコラム。しかし冒頭の2007年(平成19年)三期目の東京都知事選挙はページも長く、すごく面白かった。「明らかに内部告発と思われる精密な資料に基づく、組織的で悪意にみちた選挙妨害に近いバッシングを浴びていた」石原氏が旧知の仲、佐々氏に選対本部長を依頼、勝利までの軍師の記録。実務は三浦博史氏!氏はBSフジの「ブラマヨ・ニッポン、どうかしてるぜ!」に出演される事があるが、こんな凄い方とは知らず‥。しかし現都知事は外交官気取り、石原氏は「危機に備え都民を守る」で選挙を戦った。雲泥の差に震える。2015/10/18

鐵太郎

7
石原慎太郎・東京都知事選挙を主題にしていますが、2005年6月に出ました「インテリジェンス・アイ 危機管理最前線」の第二弾です。前回に引き続き、文藝春秋の月刊誌『諸君!』に連載した佐々氏の時評「インテリジェンス・アイ」の、平成17(2005)年から平成19(2007)年掲載分をまとめたものです。五つのテーマに分けてまとめたために、頭から読むと掲載した順番になっていないのが困りますけど、ま、いいか。終章となった「平成蓋棺録」、棺の蓋を閉じて故人を思う言葉が、佐々さんらしい。2008/12/05

ギントン

2
冒頭の都知事選挙、選対本部長の逸話は読み応え抜群であった。慎太郎氏の照れ症から出る憎まれ口などリアリティある話だ。後進の育成を何卒お願いしたいと痛切に感じる一冊。2014/02/17

スプリント

2
前半は石原慎太郎の都知事選で参謀として活躍した話で、後半は危機管理について著者の考えが語られています。著者の矜持と相容れないでしょうが政治家として活躍する姿が観たかったと心のそこから思います。せめて副都知事に着任して欲しかった。2013/11/09

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