内容説明
同じような逆風に直面したのに、なぜ石原都知事は圧勝し、安倍首相は大敗・辞任したのか。
目次
1 都知事選と参院選の「危機管理」(石原都知事選対本部長かく戦えり;猛省せよ、危機管理欠落の安倍政権;「軍師」と「悪七兵衛景清」のいない安倍内閣)
2 国家の危機管理は大丈夫か(日本は中国の「朝貢国」ではない―日清戦争時代に戻った北東アジア;治安・防衛・外交の「悪七兵衛」OBを再召集する安倍総理;なぜスパイ防止法を作らないのか―イージス艦機密漏洩・上海伝電信官自殺事件;財務省が削減した「ミサイル攻撃」予算のツケ;「非核四原則」の四つ目は「議論するな」;「凛として、強く、美しい日本」になるために;防衛省になってはみたが―八カ月で三人目の大臣とは!;聖徳太子「十七条の憲法」を改正せよ)
3 「危機管理」の成功と失敗(石原慎太郎都知事の実績―歌舞伎町浄化大作戦;論功行賞人事の弊―“ウィットとブラウン”ハリケーン・ニューオーリンズの悲劇;日本初の「危機管理産業展」―消火飛行艇から児童防犯ブザーまで;知られざる学園紛争解決の功労者;民主党前原誠司代表の危機管理失敗を惜しむ;策定すべき「在留邦人救出」のための危機管理;危機管理最大の敵「不決断」と「不作為」―愛知県警の大失態)
4 心(思考)の危機管理―日本人の心をタブーの呪縛から解放しよう(「社会正義の実現」は弁護士の義務;行き過ぎた「同和行政」;「言葉狩り」放送禁止用語の怪;「日の丸・君が代」は軍国主義の象徴に非ず)
5 平成蓋棺録(わが上司後藤田正晴との“物別れ”;戦死者の追悼に国境はない―日本国家危機管理失敗の犠牲者たち;勲を語らなかった零戦の英雄を悼む―紫電改戦闘機隊最後の“軍師”;「殺身成仁」の宮本警部に最敬礼;物故総理たちの「危機管理」)
著者等紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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