がんから5年―「ほどほど」がだいじ

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163694306
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「5年が経過しました」主治医の言葉がこうも胸にしみ通るとは、予想外だった。食事療法や漢方医院通いは、今も続けいている。仲間と“希望”や“これから”を語り合うことも。たしかに、がんは長い。それでも、のんびり、ゆったり、自分なりに付き合っていこうと思う。

目次

第1章 日々のこと(一本の電話から;ラッキーカラー;おしゃべりの効用;似顔絵びより ほか)
第2章 それまで、これから(それまで、これから;希望の言葉;座談会 遠藤順子×香山リカ×残間里江子×岸本葉子「女の老後」に勝ち負けなし;座談会 香山リカ×岸本葉子 司会・関川夏央 女40代シングルの「生活と意見」 ほか)

著者等紹介

岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年、神奈川県鎌倉市生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業。生命保険会社勤務の後、北京外国語学院留学生として中国に滞在。帰国後、日常生活や旅を綴ったエッセイを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

16
サブタイトルの「ほどほど」が大事というのは、読者に向けた言葉ではなく、著者が自分自身に言い聞かせている言葉のようです。”例えば、がんと診断されると、多くの人が「なぜ、私が」と思うという。でも、二人に一人という確率からすれば、ショックはショックでも「私もか」となるのが、自然なのでは。”この本の中で、”がんになる前から、がんについて知ることです。”と書かれているのは、全くその通りだと思います。無理をせず、がんにとらわれ過ぎずに向き合っていけたらと思いました。2021/09/09

ミナコ@灯れ松明の火

6
「頑張って」の無邪気な言葉に傷ついたこと多数。ああ岸本さんもそうだったんだ、と知って本当に安心した。どの道を選んでも、後悔することになってしまうかもしれない。けれどどうせ後悔するのならやれるだけのことを精いっぱい。手元に置いておきたい1冊となりました。2011/04/09

百花

5
エッセイスト岸本葉子氏が虫垂がんから生還してから書かれた、これは五年後のエッセイ。読み始めて四冊目ともなると、既読感も多いし、少々疲れてもきた。そんな中で、目に留まった文章がある。「不安に対処するために、私がとった方法は、集中だった。仕事であれ家事であれ、観劇のような娯楽であれ、そのときの状況、そのときしていることに専心する」つまり、不安を和らげるには今現在のことに集中するのが何よりという。なるほど、肝に銘じよう。2019/07/23

きうりっち

4
なにごともおざなりにせず、常に備えを忘れないのに、癌になるということだけは予想もしなかったという著者の正直な思いに共感を覚える。そういうものなんでしょう。用心していても失敗は皆無には出来ないし、水も漏らさぬ計画にもどこかに穴はあるし・・・そういう人間的なところを見せられると好感が湧く。大きな病気をそれも比較的若い時に経験してもやけにならず、自分を過剰に哀れみもせず・・なかなか出来ないことです。前向きに生きると言うのは簡単だけど実行するのは非常に難しいものです。素直にえらいと思います。2016/01/20

tmk

4
初めて同年代の友人に癌がみつかった6~7年前に「がんから始まる」を読んだ。そのあとも何人かの友人が癌の治療を受けている。抗癌剤で画期的によくなった人と副作用に苦しむ人、再発する人しない人、その違いは何なんだろう。2010/04/15

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