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シャクルトンに消された男たち―南極横断隊の悲劇

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  • サイズ B6判/ページ数 357,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163693903
  • NDC分類 297.9
  • Cコード C0098

内容説明

本隊の食糧基地設営のため南極を逆から極点にむかった男たちがいた。ロス海支隊―。彼らは任務完遂の後、その帰路で力尽きた。英雄伝説の陰に消えた男たちの極限ドラマ。

目次

安らぎとは無縁な魂―1902年~1913年
大英帝国南極横断隊―1913年12月31日~1914年9月18日
オーロラ号―1914年10月8日~12月23日
南へ―1914年12月24日~1915年1月24日
グレート・バリア―1915年1月25日~3月11日
南緯八〇度―1915年2月11日~3月25日
ハット・ポイント―1915年3月25日~6月2日
置き去り―1915年5月7日~8月31日
再びバリアへ―1915年9月1日~1916年1月1日
ホープ山―1916年1月6日~1月27日
「早く家に帰りたい」1916年1月25日~3月18日
「彼らが遭難しているのは間違いない」1916年3月19日~5月12日
「シャクルトンの行方は?」1916年3月24日~5月31日
ポートチャルマーズ1916年6月1日~12月20日
救出1916年12月20日~1917年2月8日
「はぐれ者」1917年2月9日~1985年5月8日

著者等紹介

テイラー=ルイス,ケリー[テイラールイス,ケリー][Tyler‐Lewis,Kelly]
ドキュメンタリー作家、プロデューサー。1989年にハーヴァード大学を卒業後、PBS(全米公共放送網)でさまざまな映像制作に携わる。2002年から2004年まで、ケンブリッジ大学スコット極地研究所の客員研究員。2003年にはTVドキュメンタリー“Shackleton’s Voyage of Endurance”でエミー賞を獲得している。アメリカの国立科学財団が主催する芸術家と作家のための南極体験プログラムにも参加(2002年)、現地で2か月を過ごし、ロス海支隊に関するリサーチをおこなう

奥田祐士[オクダユウジ]
1958年、広島県生まれ。東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

89
橇犬が、極地犬じゃなく雑種犬だったというのにビックリ。 失敗した南極探検隊を支援した裏方部隊。 ちょうど第1次世界大戦がはじまる、という時期の悪さ。 ドックフードが初めて使われたそうです。 人間は壊血病になるけど、犬はならない。体内でビタミンC合成できるから2020/11/21

勝浩1958

7
シャクルトンの南極大陸横断計画のあまりのずさんさがこのような悲劇を生んだのだ。チーム内では人間関係が絶えずぎくしゃくしていたにもかかわらず、かれらは当初の計画を達成したのである。その原動力はどこから湧いてきたのだろうか。確かに契約書にはサインしたから、するべきことはしなければならないのであるが、そもそもこんな準備不足の状態で己の生死がかかっているのに、メンバーはよく納得したものだと想う。そこが不思議だ。2013/01/11

uskmal

6
エンデュランス号漂流を読んでいたうえで.グダグダな?計画で実際にはじめてしまえるのはそういう時代だったのか.ロス海支隊の使命感がすごいがなかなか共感はできない.結果的に,本隊も支隊も凄いことをやったのだが,本当に結果オーライだった.エンデュランス号漂流では書かれていないことばかりで,ロス海支隊側を知ることができて良かった.2018/12/07

aya-panta

6
『エンデュアランス号漂流』と対にして読むことをお勧めします。『エンデュアランス~』が目的には失敗したものの、全員生還させて喝采を浴びたのにくらべ、こちらは、目的を果たしつつも、隊員を失いこれといった評価もされてこなかった、目的自体が、本体の食料補給という完全な裏方。どんな偉業にも、それを支えた裏方が存在することを忘れちゃいけないと思う。2012/03/08

rincororin09

5
図書館から。シャクルトンとエンデュアランス号に関する本は読んだが、ロス海支隊のことは強く意識したことはなかった。マネジメントが、リーダーシップが…みたいなコメントは簡単だが、時代背景などを考え合わせると、そんなにシンプルではないと思う。本書にもあるが、もっときちんと評価されるべき偉業だと思う。2019/03/14

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