内容説明
ただ愉しむだけが旅ではない、こんなふうに旅は思考の場所なのかもしれない―イタリアの街から世界の在りかたを考える。
目次
テストーニの鞄
二つの塔
柱廊の秘密
大きな広場
チャプリン・プロジェクト
街の動力
山の上の少年コック
歌う修道女たち
大泥棒とこそ泥
社会的発明とはなにか
日常が大事ということ
聖ドメニコ、わが恩人
演劇の役割
そのとき、坊やは、背後から射たれた
市長の作り方
花畑という名の都市
牛を連れたストライキ
三枚の立て札
二つの選挙
二つのイタリア
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
昭和9(1934)年、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、戯曲「日本人のへそ」、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年読売文学賞小説賞を受賞。平成11(1999)年、菊池寛賞受賞。平成16年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。