内容説明
カポーティ、ワイルド、ジョンベネ、ブロンテ、チャップリン、ヒトラー、コクトー、バイロン、サド侯爵…「ホモ・セクシュアル」「近親相姦」「ロリコン」など、世界中から集めた衝撃のエピソード満載の傑作人物伝。
目次
1 ホモ・セクシュアル(オスカー・ワイルド―ブロンド美青年に心を奪われたイギリス文学の巨匠;ヴェルレーヌとランボー―天才詩人同士の壮絶な愛 ほか)
2 近親相姦(ベアトリーチェ・チェンチ―城に閉じ込められた薄幸の乙女;マリー・アントワネット―息子を愛したフランス王妃の苦悩 ほか)
3 ロリータ・コンプレックス(波紋を呼んだ問題小説『ロリータ』;チャップリン―共演者の少女たちとの恋が有名な喜劇王 ほか)
4 サディズム(ジル・ド・レ男爵―数百人の美少年を惨殺したフランスの大貴族;イヴァン雷帝―身も凍るロシアの血塗られた殺戮王 ほか)
5 カニバリズム(ヨアヒム・クロル―ドイツ・ルールの食人鬼;ヘンリー・リー・ルーカス―百七十人も殺したという同性愛カップル ほか)
著者等紹介
桐生操[キリュウミサオ]
パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学でフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を開始し、歴史の裏面に隠された知られざるエピソードを様々な形で紹介する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
56
「禁断愛」とするのが適切かはさておき、フツーの人にとっては大変 perverse な世界だった。2016/04/19
辺辺
14
フムフム、なかなか面白い。淡々とした語り口で綴られる歴史上の有名人や事件のエピが多い。前半の芸術家が優れたものを創り出すのに、葛藤や揉め事が付きものらしいが、途中から段々と怪しくなって、後半はもう完全に異常ですね。全く理解不能。恐怖の写真付き。興味本位でこの異様な世界を覗くのがたまには良いが、理性と感情のバランスが取れてない、また現実と非現実の世界を混同してしまうと崖のあっち側に行ってしまいますね。処で、読み飛ばし過ぎの所為でうっかり見落としたのでしょうか?なぜレズとショタとマゾのお話はないのだろうか?☆2015/07/02
ヨハネス
5
単に興味本位で読んだだけ。意外や、偉人伝のようでした。近親~の章は、それが疑われるというレベルしかないのが不満です。2014/10/27
かみや
5
大部分が近代の犯罪でした。犯罪になるかそうでないかは時代で変わる愛もあるのでそこは興味深いです。2011/05/26
amdd
5
怖いもの見たさで読んでしまいましたよ。・・・すごかった。同性愛、近親相姦、ロリコンはまだいいです。SMから怪しげな空気に、最後はカニバリズムですよ。もう禁断愛というより異常犯罪です。これほんと免疫ない人は下手に読まない方がいいです。胸やけしますよ。桐生操は顔を手で覆いながらも指の隙間から覗き見たくなるようなタブーをつくのが上手いです。真偽はともかく。ちなみに桐生操は共同執筆のペンネームで、お一人の方が亡くなられているそうです。残念。2010/05/22