悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163684802
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

これはただの景気循環ではない。国土と人心の破壊にいたる恐るべき循環なのだ。
それはアメリカで始まり、南米、そして日本にやってきた。今から10年前に今日の格差社会を予測した著者が解明した恐るべきサイクル(循環)!

内容説明

迫害を逃れて、アメリカにわたったユダヤ出身の一経済学者の思想は、はじめ「国家からの自由」を求める小さな声に過ぎなかった。70年代、その声は次第に大きくなり、やがてアメリカの政権中枢部を覆い、南米をかわきりに世界へとあふれ出す。―市場原理主義(ネオリベラリズム)。市場が人間を支配する思想へと変質したそれは、実体経済を破綻させ、人心を荒廃させる「悪夢のサイクル」を産み出した。

目次

第1章 未来は見通せていた
第2章 なぜ、私たちはルール変更を受け入れたのか
第3章 市場原理主義の起源
第4章 悪夢のサイクル
第5章 日本のシカゴ・ボーイズ
第6章 バブル再考
第7章 戦争との親和性
第8章 人間が市場を

著者等紹介

内橋克人[ウチハシカツト]
1932年、神戸市生まれ。神戸新聞社を経てジャーナリスト・経済評論家として、半世紀にわたって経済を中心に日本と世界を見つめつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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手押し戦車

11
市場原理主義での規制緩和で海外からマネーの流入によりバブルが発生し借金体質の経営が進み国債や地方債の乱発が進み裏付けのない過大資産評価が出され株価や土地が値上がりし投機マネーが入り込む。規制緩和でバブルが起きた時の安全装置を撤廃させてしまう利益優先主義や政府と癒着して企業の有利なように規制や法律を改正させる一部の既得権駅が国民主導の資本主義を崩し権力資本主義を作り出しバブル崩壊のツケを国民に押し付け実感なき好景気を生み出したりしている。規制緩和とは名ばかりで実際は一部の利益と多くの不利益で市場を支配する。2014/10/08

hal

2
多分、昔読んだ本の再読。でも未だに内容や指摘が通じるし、社会で答えやコンセンサスができてないものばかり。私たちの社会は、本質的には何も進んでいないのかもしれない。2020/02/12

Hiroki Nishizumi

2
マネタリストに端を発するネオリベラリズムが多くの人々を不幸にしていることは良く分かった。しかし自分に何が出来るだろうか、悩ましい。そしてまたバブルは起こるこか。この本で賞賛されているノキアも今は落ちぶれてしまった。それでもリナックスはまだ輝いているので、そこに力を注ぐかな‥‥2017/02/06

すいか

2
市場にゆだねる社会から、市場を調律する社会へ。社会は誰のためのものか。もう一度原点に戻ることを考える時期が来ているのだな、と実感させられた。2008/08/04

Humbaba

1
同じ国、地域であってもルールは時々刻々と変わっている。ただし、多くの場合その変化はゆっくりとしたものであり、気づいたときには取り返しのつかないものへと変化している。それに気づければ早めに行動を起こし、影響を最小限に抑えられるが気づかないものに対応するということはできない以上、難しいところがある。社会は大きなサイクルを繰り返すとしても、そのサイクルの期間が長ければ過去の経験が生かされなくなってしまうことがほとんどである。2024/11/24

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