山下奉文―昭和の悲劇

山下奉文―昭和の悲劇

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163665603
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

難攻不落のシンガポールを攻略し、ヨーロッパのアジア支配を破った「マレーの虎」が辿った悲しみに満ちた末路にこそ、昭和の本質がある。「栄光」と「無念」を背負った最後の英雄。

目次

1 英雄(大杉のもとに宿った二つの運命;徹底した合理主義が生んだ「特攻の思想」;貧困を眺めながら育った少年期)
2 組織(何故、皇道派に加担したのか;山下・パーシバル会談の真相;保田與重郎の山下観)
3 粛清(疑わしきは罰す;「死んだ兵隊のために動いてはナラン」;「恐怖」によって辛うじて保たれていた中立;井伏鱒二の筆による「マレーの虎」の横顔)
4 敗北(セクショナリズムの病弊;大西瀧治郎の二〇〇〇万人特攻論;退却と飢餓;屈辱に満ちた降伏調印式;終焉の地ロス・バニョス)

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
1960年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業。同大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、慶応義塾大学教授。文芸評論家として文壇、論壇で活躍中。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年には、『地ひらく石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞した
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感想・レビュー

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メロン泥棒

3
マレーの虎こと山下奉文の実像に迫る。226事件でエリートでありながら皇道派についたところに彼の本来の姿があるのかも知れない。2011/02/14

ナジィ

0
マレーの虎、山下奉文について書かれた本。彼も山本五十六と同じく、日米開戦に反対という立場でありながら、敗軍の将となっていたとは知らなかった。第二次大戦は軍事力で負けた、というより、政治力で負けたと言った方が的確ですね。 今年もまた、暑い夏がやってきます。合掌。2017/07/13

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