内容説明
ホストに1500万円をつぎ込んだかと思えば、いつの間にやら美の虜に。顔面工事は着々と進み、ついにはプチ豊胸へ…。大好評シリーズ「ショッピングの女王」爆笑の最終巻。
目次
ついに本格整形手術へ(顔面工事は着々と;“二重瞼整形”に着手! ほか)
顔面手術後の女王様は…(思いも寄らない手術のオチ;顔面手術後の女王様は… ほか)
勝利の女神よ、微笑んで(地獄の競輪ツアーへのお誘い;勝利の女神よ、微笑んで!! ほか)
いざ、豊胸!その前に…(自分を好きになれない人へ;退屈な自分に用はない! ほか)
成れの果ての果ての果てまで(そこには、愚かな自分がいた;夢にまつわる不安 ほか)
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年福岡県生まれ。同志社大学英文科卒。コピーライター、雑誌専属ライターなどを経て、作家デビュー。ジュニア向けファンタジー小説の分野で活躍する傍ら、自らの壮絶な浪費生活を綴るエッセイストとしても注目される
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
19
ショッピングの女王、完結。買い物と言うより今回は美容整形の話がメインでした。整形したことにより、自分自身がどう変わるのか、周囲の反応はどんなものなのか、そしてなぜ人はこれ程までに美醜に拘るのかが書かれています。私自身も容姿にコンプレックスがあるので読んでて自分の気持ちを代弁してくれるように感じました。コンプレックスの塊である自分自身を受け入れられないことも、そもそも自分を好きになる必要があるのか?と言う問いにはたっと気がつかされました。中村さんの言葉は強い説得力があって得るものが沢山ありました。2014/07/08
ピン
3
整形肯定派の意見は多々あった。 それでも中村さんほどその実際の過程、心の変遷を執拗に書き記した人もいないのでは無いか。 整形することで生きやすくなるならなんぼでもすればいい。そのためのお金を稼いだのも結果を引き受けるのも自分自身だ。外野は黙っとれ、である。 それはそうと、手術の際に取り去った顔の皮膚を食べたいと感じた話が興味深かったな。2017/06/15
Sugaya Masaki
2
人間の自意識に関しての哲学的論考を、(豊胸後の)Cカップを揉みしだきながら繰り広げる女王様。これにはさぞかし多くの民草がクスリとさせられたことだろう。「外面の美しさは内面の醜さを希釈する」には思わずなるほど。2017/06/26
オデット
1
ついにショッピングの女王シリーズ最終巻。あっという間だった。今回は整形の話が多め。中村さんの美への追及がすごい。凡庸だからこそ整形したくなるのだという価値観に驚いた。ブスだから整形すると思っていたが、そうではないらしい。耳を切る手術の描写を読んで鳥肌が立った。ここまでしてキレイになりたいと思うんだ。終わったと思ったら次回作があるようで「さすらいの女王」、読んでみようと思う。2022/09/11
リョウ
0
無頼派、なんだろうなあこの人は。ゴクドーくんを読んでいたのでなんとなく名前を追い続けてはいたけれど、明るく見せかけながらも自己追求が激しすぎて破滅型へと向かってしまうんだろうな。2015/10/09
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