内容説明
市井の人びとの息遣いと時代の貌を、鮮やかに捉えた粒選りの11篇。
目次
防人のブルース
この寂しき求道者の群れ
灰色砂漠の漂流者たち
棄てられた女たちのユートピア
屑の世界
シジフォスの四十日
鼠たちの祭
不敬列伝
おばあさんが死んだ
奇妙な航海
ハチヤさんの旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
10
社会の短編を集めたこの巻。どうしても暗くなりがち。2015/06/13
ポン
6
『おばあさんが死んだ』ほか。有名ではない人のお話。新聞記者の文章とはちがい、読み物として楽しめます。2020年3月10日に発売される有名人との対話集『セッションズ』も楽しみにしています。2020/02/17
都人
3
10編余りの作品が収められている。有名人を話題にした物があるが、殆どが無名の市井人が描かれており、それなりに味わい多い作品となっている。2021/02/02
ポテンヒット
2
40年ほど前の話ばかりだが、今も同じような問題があるので古い話のように思わなかった。若者の離職、ミイラ化した兄と暮らし続けた老女の孤独、行き場のない元売春婦たちのための施設。どれも興味深く読んだ。屑屋の人たちは社会の底辺で生きてはいるが、実際的な知識を持ち、まさに生きている感じがした。ロス疑惑の三浦和義の逮捕直前のインタビューは、彼を取り巻く環境(マスコミを含めて)の猥雑さや凶々しさがよく出ていた。2019/12/17
c3po2006
1
★★★★2023/08/06
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- 電子書籍
- ギャル番長 弐(5)