出版社内容情報
三代目のクリスチャンをして「日本学」の探求に赴かせたものは?声高に語ることのなかった一人の思想家が自らの歩みと時代を綴る
内容説明
戦場から奇跡的に生還した一人の青年を日本人の探究に向わせたものは何だったのか?「山本七平・日本学」の源流を辿る知的冒険の旅。
目次
静かなる細き声(道標;長崎先生;世俗社会信仰;木村米太郎先生 ほか)
昭和東京ものがたり(関東大震災のこと;ライオンになった東京;天井裏の探検;腹掛けのドンブリ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
8
この本には表題作と「昭和東京物語」が収められています。表題作は山本さんの少年・青年時代のことが書かれています。小さい時からキリスト教の影響を受けた様子が事細かに書かれています。やはりと思いました。昭和の物語のほうは昭和の初めのころの生活などが描かれていて、資料としての価値もあると感じました。2014/02/09
DEAN SAITO@1年100冊
6
「教科書では数ページで纏められてしまう戦前の昭和にも多様な生活・民衆・世相・文化があった」という山本氏のメッセージは重い。人生が要約不可能であることと同じように、時代や社会もまた要約できないのだと強く感じた。2022/02/26
ドロレス
5
30過ぎてタルコフスキーのサクリファイスを見てクリスチャンになり神学部まで行った身としては(若気の至りすぎ)、キリスト教からみのほんは500冊は読んだが、日本人のほんとしてこれほど真摯に素朴に信仰を書いた本は三浦綾子の器や船越保武(26聖人の彫刻家)とこれだけだ。歴史的名著空気の研究やユダヤ人論の根底には,びっくりするくらい良くも悪くも純粋培養のキリスト教家庭に育った青年のフィリピンの極限の戦争体験にあることがよくわかる。
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