出版社内容情報
80周年記念出版晩年、そして無名時代のこの作家の真実!
無名時代の詩篇、俳句、書簡。藤沢文学の源流を自ずとあかす貴重な文章。さらに遺書をおさめ、人生の伴侶にふさわしい全集完結
担当編集者より
『藤沢周平全集』第二十五巻(補巻二)藤沢さんの全集は近々別巻として発刊予定の「人とその世界」をのぞき、この巻で完結します。唯一の現代小説「早春」、「半生の記」、そしてこの作家最晩年のこころを映すエッセイを拾遺。しかし何といっても本巻最大の読みどころは、このたび発見された無名時代の書簡群でしょう。結核療養所から郷里の教え子に宛てたもの。そして「人生のどん底」をみた、というこれまで一切語らなかった自身の内面をあかす貴重な手紙など。待望の一巻をお届けします。(MK)
内容説明
無名時代の藤沢さんの内面を鮮明にしるす、新発見の書簡。そして二十代の詩篇、俳句。完全編集版としてここに完結。
目次
早春
半生の記
書簡
句集
詩篇
あとがき集
拾遺