出版社内容情報
お待たせしました。いよいよ冴える青江又八郎の剣。用心棒日月抄シリーズ第三第四作完結篇。小説の魅力を復権させた記念碑的作品
内容説明
代表的名シリーズ第三、四作、完結篇。小説の魅力を復権させた記念碑的作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モトラッド@積読本消化中
34
★★★★★全集第十巻は、傑作『用心棒日月抄』に始まる連作の第三弾『刺客』と第四弾『凶刃』とを収録。このシリーズで藤沢先生は、初期の暗みに傾く作風から“明るい絵”への転換を試み、主人公の青江又八郎の性格を(たとえ惨めで哀れでも)向日的に描く事で、軽やかな作風になるような工夫を施されました。しかし第四弾の『凶刃』では、そうした抑制を解いて、痛ましさは痛ましさとして描く、あるいは、陰陽が相呼応して、物語の味わいを深めようと図っている様にもみえます(解説より)。再会への含みを持たせた、佐知との別れが、感動的です。2020/09/25
たつや
3
なんとも痛快でした。用心棒シリーズは、本当に良い出来ですね。実は忠臣蔵を横目で見る一作目で終わる予定だったと解説で知り、本書まで読めてよかったと思った。と同時に、藤沢周平の全作品を読みたくなった。2024/04/24
たあこ
1
用心棒日月抄シリーズ第3段第4段完結編。上から命じられれば脱藩せざるを得ない。又八郎を自分は支えられるだろうか、などと考えながら読んでいた。それにしても16年という歳月は… (@_@;)2013/07/10
kumonoyukue
0
用心棒日月抄から「刺客」と長編「凶刃」を収録。これでシリーズ4作続けて読んだが,ヒロイン佐知の存在がだんだん大きくなってきて,いい感じの終わり方。2020/02/03