出版社内容情報
雄藩長州に生まれ、奇兵隊を組織し、果断な行動で乱世を駆け抜けた若き獅子晋作の二十八年の軌跡を描く。著者会心の一千枚の長篇
内容説明
発すれば風雨のごとし。著者が最も愛する幕末の戦闘家高杉晋作の28年の壮絶な青春。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リンリン72416
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だんだん過激派の仲間から離れていく姿が寂しい。この時代こんな天才を必要としていたんだろう。2013/04/15
雪
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晋作の孤高の天才という面が強調されているのが印象深い。単に高杉晋作の史実を追ってる内容ではなく、一人の繊細な戦闘家の短い生涯を描いた小説。2010/10/16
量産型ザク
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あんまり面白くなかった。司馬遼太郎の偉大さがよくわかった2025/03/12
さとう
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あまりにも孤独。古川先生は高杉一番好きとのことだがここまで悲痛である必要があるのか?それが愛なのか?とにかく胸が痛い。 群を抜いて有能だがどんどん仲間に腫れ物扱いされる、ついには藩からも用済みになる、西洋渡航何度も試みるができなかった、詩人になりたかった。 とくに禁門の変以降のはたらきは唯一無二の大英雄である一方、同郷のみんなと公使館燃やしてはしゃいだあの頃がなつかしくなる。戦争で見せるきらめきがかれの真骨頂であるとともに、今度は自分が華々しく死ぬ番だとばかりに猛烈に駆け抜けた。うつくしくも儚い。2023/06/07