出版社内容情報
自ら一汁一菜を用い木綿を着用。政治とは民の膏血をしぼり為政者が贅を購うことではない。鷹山と藩政改革をえがく傑作長編小説!
内容説明
稀有の作家が遺した世界。天よ、いつまでわれらをくるしめるつもりですか。君主の哀しみと孤独を澄明な筆でえがきだし、物語はふかく静かな響きをたたえはじめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばなな
3
漆。品質。着が育つまで何年?その育つまでの期間の返済方法、取り組みは?武士でも内職。倹約も限界。農民と武士では倹約が違う。年貢の厳しさ=税金の厳しさ。税率UP不況でも一緒。今の国民と議員の違いか、お偉いさんも多い、今も一緒じゃないの?「百姓日にくろみ泥にまみれ、田畑を作り候て世上の宝をこしらへ、人の飢寒をしのがせ候尊き役目」、国民を考えて。自己利益、散財で借金。新規事業、思い切った改革必要。2012/12/29
akubineko
1
漆の木を植えて、藩の財政を良くしようとしたが、改革は遅々として進まない。大国意識や、身分制度が邪魔をし、漆の価値も下がるという時代の流れも邪魔をするのだ。この本を読みながら、今の日本と、重ね合わせて考えてしまう。2010/07/25
半べえ (やればできる子)
0
★★2009/09/03
野暮天
0
鷹山が藩の財政改革に手腕を振るうところが描かれているのかと思ったが、側近の意見書(十六年組み立て)で終わりで中途半端であった。鷹山を描くのであれば他に描きようがあっただろうに!文章も読みづらく、ほとんど頭の中に残っていない。2013/12/30
菊谷
0
・・・なぜ急に人数が減る?最後まで読もう、後悔はしないと思う。2009/09/24