出版社内容情報
幕末の英傑・坂本竜馬の生涯を描き、驚異的なベストセラーを続けてきた司馬文学の原点。活字も大きくなり読みやすくなって再登場
内容説明
反動の季節が来た。薩摩藩は保守化し、長州藩は没落した。土佐の勤王政権も瓦解する中で竜馬はひとりわが道をゆく。幕末の風雲児・坂本竜馬の生涯。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむれ
59
池田屋~蛤御門まで、泣けた泣けた。新選組も、西郷せんせも、久坂も、慶喜も。竜馬だけじゃなくってみんな愛おしい。流れゆく灯篭の先の海に、私たちがいるなんて、ちょっと信じられないぐらい熱い。2016/11/22
ロマンチッカーnao
31
池田屋の変から蛤御門の変までの長州藩の弾けっぷり、その中でも来嶋又兵衛の暴れっぷりは凄まじい歴史的にはさほど有名ではないし、歴史に名を遺す仕事をしたわけではないけれど、後世に名前を残したい人物。そして、この章の題名が『流燈』大勢の長州藩の侍、長州藩に加担する志士たちの魂が川を流れ、やがて海に流れ着く。根気よく流れていく、流燈のように。感動しないわけがない。2020/05/26
ラスカル
24
海軍塾が始まって、観光丸を借り受けることになり、男泣きする竜馬が印象的。一方、池田屋ノ変、蛤御門の変と政変が起こり、長州藩や土佐藩の同志を亡くしてしまう。が、竜馬はあくまで先を見据え、まだ立たない。竜馬だけでなく、幕末の政変が詳しく描かれていてよくわかります。次巻へ。2020/12/13
秋野もみじ
14
騒がしくなっていく世の中だけど、相変わらずマイペースな竜馬。まだ大きく事に絡んではいない。恋愛もあるけど、竜馬はあえて淡く水の如く接する心づもりらしい。はっきり言ってやれよと思わなくもない。竜馬の不潔描写がわりと多いのだけど、作者からの竜馬とて完全な人間ではないというアピールなのかもしれないが、気分よく読んでるときにはちょっとげんなりするので、ほどほどにしてもらいたかったりする(笑)2015/05/19
たいぱぱ
12
竜馬と新撰組の邂逅シーンに身震いした。竜馬と藤堂平助との接点に驚き、土方・沖田との一発触発の場面には緊張もした。「燃えよ剣」では敵方だった倒幕派からみた池田屋騒動に違う感慨も得た。見方が変われば真実も変わる。ワンピースの最新刊と平行して読んでいたせいか、江戸幕府=世界政府とすると竜馬は、坂本‘D‘竜馬だと思い浮かび、一人悦にいってました。2015/01/10